もはや折り返し地点なのか? エチオピア行って帰って100の疑問!? No.059
私のエチオピアでの任期は正確にいえば1年8ヵ月と10日になる。他のボランティアの任期は2年なので少し短い。それは教員の現職参加者だからである。
ボランティアの期間は一般的に訓練期間3ヵ月、
派遣期間2年の合計2年3ヵ月だ。
だが現職参加者の場合は訓練期間を含めて2年間職場を離れる形になる。現地での任期が少し短くなる。
だから1月にエチオピアにやってきてその次の年の9月に帰国する私にとっては他の月は2回体験できるが、 10月、11月、12月は一度しか体験できない。
もちろん時間は流れ続けて二度と同じ時間は戻ってはこないのだが、でもこの時期はエチオピアで過ごせるただ一回の時だ、ということを強く意識した。
11月の半ばくらいで私の任期は折り返し地点を迎える。それまでは私がここで何ができるかを意識してきたが、これからは私がここに何を残せるかに意識を切り替えていく必要がある。
私の野望は大きい。エチオピアに美術教育の大事さやその必要性の理解を広めることだ。
まずは美術には美術室や道具や専門的な美術教師が必要だという認識を広めたい。
美術教育のように複数の答えがあり主体的に活動する教科はどこの国でも必要だ。その考えが私の伝えたいテーマである。
それをどのようにして具体化して形に残していくのか。最終的にはマニュアルを作りたい。
サンプルを作って途中過程を写真に残してプリントにまとめることをはじめた。
そのように野望は大きいが、日々の生活はシンプルだった。
平日は大学で実技の時は一緒に授業をして、空いた時間はサンプルを作るなどする。
土曜日には週に一度の市場に買い物に行く。
日曜日には家事をしてのんびり過ごす。
この時期はもう雨季は終わっているのでお天気の日も多いし電気や水道も快調なことが多い。
だから朝からバナナ入りの蒸しケーキを作る。
水が出てお天気がいいのでシーツを洗濯して干す。昼には野菜や卵をいれたラーメン、晩には米を炊いて味噌汁など和食を作って食べる。



そんな生活を送っていた。別に贅沢でも便利でもないがすごく清々した感じのする日々だった。
水が出ていると床掃除も水を使ってモップ掛けもできる。床がきれいだと気分がいい。
お天気がよくて洗濯物がしっかり乾くと嬉しい。
家にテレビは無かったし、ネット接続も不安定なので情報の入ってくる量が少ない。自分の内側がスッキリした感じの暮らしだった。
ただ余裕のある暮らしだったかといえばそうでもない。高地で酸素が薄いので夜に長く眠ることができなくて 、長い昼休みに一度家に帰って昼寝してどうにかしのいでいた。
風邪を引いて寝込んで葛根湯を飲んでぐったりしていたこともあった。日本のように朝から晩まで働けと言われたら無理だったと思う。
