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地震が起きたその瞬間、玄関まで安全に歩けますか?

「防災×片付け」セミナーを開催して、改めて伝えたいこと


先日、防災士のかっちゃんこと新堀克利さんと
「防災×片付け」コラボセミナーを開催しました。

防災と聞くと、

「水を買ってあります」
「非常食もあります」
「防災リュックもあります」

という方は多いと思います。

もちろん、それも大切。

でも今回、私が一番伝えたかったのは、

防災は「モノを備えること」だけではない

ということでした。

夜中に大地震が起きたら、玄関まで歩けますか?


想像してみてください。

真夜中、大きな地震が起きました。
停電しています。
床にはモノが散乱しています。
棚からモノが落ち、食器が割れ、
家具が倒れているかもしれません。

そんな中、

寝室から玄関まで、安全に歩けるでしょうか?

非常食をたくさん備えていても、
防災リュックを完璧に準備していても、

そこまでたどり着けなかったら?

私は片付けの仕事をしているからこそ、

「片付いていること自体が防災になる」

ということを、もっと伝えていきたいと思っています。

災害時に大切なのは「まず自分の命を守る」


今回、防災士のかっちゃんから教えていただいた大きなポイントの一つが、

災害発生後は、時間によってやるべきことが変わる

ということでした。

地震が発生したら、

0〜2分 まず、自分の身を守る。

2〜5分 火災など二次災害を防ぎ、出口を確保する。

5〜10分 家族や自宅の安全を確認する。

10分〜半日 近所の安否確認や助け合い。

半日〜3日 ライフラインや物流が止まることも想定し、自分たちで生活する。

そして、その後、本格的な復旧・復興へ。


最初から誰かが助けに来てくれるとは限りません。

だからこそ、

自助 → 共助 → 公助

という順番を知っておくことが大切なのだそうです。

地震が起きたら「避難所へ行く」とは限らない


「地震が起きたら、とりあえず避難所」
と思っていませんか?

実は、自宅が安全で生活できる状態なら
「在宅避難」も大切な選択肢。

ほかにも、

親戚や知人宅への避難、
指定避難所、
福祉避難所、
状況によっては宿泊施設など、
避難先にはいくつもの選択肢があります。

大切なのは、

「災害が起きたらどこへ行くか」ではなく、
「どんな状態なら、どこへ行くか」を家族で決めておくこと。

これ、平常時だからこそ話せることなんですよね。

最低3日、できれば7日。「自分たちで暮らせる備え」を


災害後は、ライフラインや物流が止まる可能性があります。

そこで考えておきたいのが、
最低3日、できれば7日以上の備え。

たとえば水なら、
1人1日3L × 家族の人数 × 7日分。
食料も1日3食を目安に。
でも、非常食だけを大量に買う必要はありません。

普段食べている、
レトルト食品、缶詰、乾麺、海苔、シリアル、野菜ジュースなど、

日常で食べながら補充する「ローリングストック」なら、無理なく続けられます。

そして、意外と忘れやすいのが、
トイレ。

携帯トイレは、1人1日約5回を目安に考えると、家族分ではかなりの数になります。

水や食料だけでなく、
「災害後の暮らしを実際に想像してみる」

ことが大事なんです。

私がお伝えした「片付けのプロだからこそできる防災」


ここからは私の担当。

私がお伝えしたのは、
「防災用品を増やす前に、まず家の中を見てみよう」
ということでした。

地震で危険になるものは、

落ちる
倒れる
飛ぶ
割れる
塞ぐ
もの。

たとえば寝室。
頭の上に落ちてくるものはありませんか?
大きな家具がベッド側に倒れてきませんか?
廊下には、避難を妨げるものが置いてありませんか?
玄関までの動線は確保されていますか?

玄関に防災リュックを置いていても、
そこへ行くまでの廊下がモノで塞がれてしまったら意味がありません。

だから
「避難動線を片付けることも、立派な防災です」

「防災グッズ、どこに置く?」まで考える


防災用品は、持っているだけではなく、
必要なときに取り出せること
が重要です。

寝室なら、暗闇や割れたガラスを想定して、足を守れるものやヘルメットなど。

持ち出し用品なら、家族が場所を知っていること。

備蓄品なら、一か所に全部まとめるだけではなく、災害の種類も考えて保管場所を決める。

水害の可能性がある家なら、

濡らしたくないものを防水袋などに入れる、低い場所だけに備蓄を置かない

といった工夫も必要です。

地震と水害では、同じ「備蓄」でも考え方が少し変わります。

大雨のときは「危険になる前に動く」


今回は水害についても学びました。
雨が激しくなれば、
道路の冠水、
マンホールの蓋が外れる、
河川の増水、
土砂災害など、
さまざまな危険が出てきます。

大切なのは、
危険になってから避難を始めるのではなく、危険になる前に動くこと。

そして、自宅周辺のハザードマップを平常時に確認して、

「わが家の場合は何が起こり得るのか?」

を知っておくことです。

災害は「心」にも起こる


そして今回、とても大切だと感じたのが、
被災後のメンタルケア。

災害によるストレスは、
その場ですぐ現れるとは限りません。

時間が経って突然出てきたり、少しずつ積み重なったりすることもあります。

怖かった。
悲しかった。
腹が立った。
不安だった。

そんな感情を無理に押し込めないこと。

そして、

「自分一人でなんとかしよう」としないこと。

誰かを支えるときも、無理に元気づけるのではなく、

相手のペースで話を聞く。
その人の気持ちを、そのまま受け止める。

これは、防災に限らず大切なことだなぁと思いました。

参加してくださった皆さまから


今回のセミナーは少人数での開催でしたが、その分、質問や対話もたくさんできました。

参加者の方からは、

「とても良かった。大切なことなのに、多くの人は災害を稀なこととして捉えていると思う」

「今日のような防災講座をぜひ続けてください。応援しています」

という、とても嬉しいお声をいただきました。

また、終了後、

「噴火災害への備えも必要ですね」
という話から、

N95マスクや防塵ゴーグルなど、火山灰への備えについても話が広がりました。

私自身も、

「地震だけじゃない。水害も噴火もある」

と、さらに学びたいテーマが増えました。

防災、深い!!

防災は「特別な日」にするものじゃない


今回のセミナーを終えて、改めて思いました。

防災って、

非常食を買うことでも、
防災リュックを作ることでも、
防災グッズをたくさん持つことでもなくて。

もちろん、それらも大事だけれど、

もっと手前にあるのは、

「今日の暮らしを整えること」

なのだと思います。

床に置きっぱなしのモノを一つ戻す。

玄関までの廊下を空ける。

家具の置き方を見直す。

水のストックを確認する。

家族で避難場所について話してみる。

たったそれだけでも、

今日より明日のわが家は、少し安全になる。


今日、ひとつだけやるなら


この記事を読んで、

「防災用品、ちゃんと揃えなくちゃ!」

と焦らなくて大丈夫。

まずは今日、

寝室から玄関まで歩いてみてください。

そして、

大きな地震が起きて、停電して、床にモノが落ちていても、ここを安全に歩けるかな?

そんな目で家の中を見てみてください。

片付けは、

見た目をきれいにするためだけのものではありません。

ときには、

大切な人の命を守るための「空」をつくることでもある。

私はこれからも、

「片付け×防災」

を伝えていきたいと思います。

防災は怖がるためにするものではなく、

安心して今日を暮らすためにするもの。

まずは、わが家の小さな一か所から😊


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