「スマホがないと店で暴れる」――うちの子も"ドパガキ"だったのかもしれない、その正体
子どもを寝かしつけたあと、スマホでSNSを開いたら「ドパガキ」という聞き慣れない言葉がタイムラインに流れてきた。
読んでみると、なんだか他人事に思えなかった。
「スマホがないと店で騒ぐ」「アニメは倍速でしか見られない」「ちょっとでも退屈だとぐずる」。これ、うちの子にも当てはまるかもしれない……。
そう感じた親は、今かなり多いかもしれないです。
📱 「ドパガキ」ってなに?病気の名前じゃない
まず誤解しないでほしいのは、「ドパガキ」は正式な医学用語や病名ではないということ。
ネット発の俗称で、「ドーパミン」に「ガキ(子ども)」を組み合わせた言葉だ。
ショート動画やスマホゲームなど、強い刺激をテンポよく与えてくれるコンテンツに慣れすぎて、刺激の少ない日常(外遊び、読書、ただ待つ時間など)に耐えられなくなっている子どもを指す、という説明が広がっている。
メンタルクリニックには、こうした「ドパガキ」状態を心配した本人や家族からの相談が、ここ数年で増加傾向にあるという。
大事なのは、「甘やかしすぎ」「しつけの失敗」と単純に片付けないことだ。
専門医は、スマホやゲームを取り上げて終わりにするのではなく、「その子がなぜそこまで没頭してしまうのか」という背景を一緒に整理することから始めると説明している。
🧠 「一律禁止」では解決しない、というリアル
無理やり取り上げれば解決する、というほど単純な話ではないのが厄介なところだ。
・スマホをやめさせたい場合、やりがちなのは問答無用で取り上げること。専門家が勧めるのは、まず「使う理由」を一緒に整理すること。
・癇癪を止めたい場合、やりがちなのは叱ってその場を収めること。専門家が勧めるのは、「不安」「退屈」など隠れた感情がないか見ること。
・ルール作りは、決めたルールを黙って守らせるより、家庭で一緒に話し合って決めることが勧められている。
こども家庭庁の調査でも、家庭で何らかのルールを決めている子どもの方が、決めていない子どもよりネット利用時間が短い傾向にあることが分かっている。
一方的な禁止より、「一緒に決めたルール」の方が効果があるというのは、育児の他の場面にも通じる話だと感じる。
よくある疑問
Q. 何歳からスマホ・タブレットを持たせるかより大事なことは?
A. 「何歳から」よりも「どう付き合うか」のルールを、年齢に応じて親子で更新し続けることだと専門家は説明している。
Q. すでに「ドパガキ」っぽいと感じたら、すぐ病院に相談すべき?
A. 「外に出る意欲がわかない」「強い不安がある」など、他の困りごとが隠れていないかがポイント。日常生活に支障が出ているなら、早めに相談して問題ない。
🔄 あなた自身に置き換えてみると
最後に子どもと一緒に、何もせずただぼーっと過ごした時間はいつだっただろうか。
電車の中、病院の待合室、レストランでの待ち時間。
「静かにしていてほしいから」とスマホを渡す場面、自分にも心当たりがある。
それ自体が悪いわけではない。ただ、「退屈な時間はスマホで埋めるもの」が当たり前になっていないか、一度振り返ってみる価値はありそうだ。
🌱 今日からできることは1つだけ
今日からできることは、ひとつだけ。
今日一日だけ、子どもと「スマホなしで5分だけ待つ時間」を意識してつくってみる。
電車を待つ間でも、料理ができるのを待つ間でもいい。全部を変える必要はない。まずは5分だけでいい。
✍️ この記事を調べて感じたこと
正直、「ドパガキ」という言葉を最初に見たとき、ちょっとキャッチーすぎて煽り気味な印象を受けた。
でも調べていくうちに、専門家たちが言っているのは「スマホが悪」というシンプルな話ではなく、「刺激に慣れた子どもの脳と、どう付き合っていくか」という、もっと地に足のついた話だと分かってきた。
そして何より、「一律禁止ではなく、一緒に考える」という姿勢は、子どもに対してだけでなく、大人同士のコミュニケーションにも通じるものがあるなと感じた。
💬 おわりに
あなたの家庭では、スマホやタブレットとのルール、最後にいつ話し合っただろうか。
参考文献
・「〈我が子もドパガキ?〉『スマホがないと店で騒ぐ』『アニメは2倍速』親たちが恐れる"子の異変"と専門家が語る対策」集英社オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ac8361258e23e94ded346b99157ab66ba6ef0c0
・こども家庭庁 青少年のインターネット利用環境実態調査
https://www.cfa.go.jp/policies/youth-kankyou/internet_research/results-etc/r07
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