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あの頃はまだ覚悟がなかった

これまで何度も離婚を考えては、
「やっぱり無理」と諦めていた。

そんな私だけど、
過去に2回、夫に離婚の話をしたことがある。

あのとき、本気だった。
本気でこの人と離れたいと思っていた。

でも今振り返ると、
本当に離婚する覚悟までは、できていなかったんだと思う。

夫に離婚の話をしても、
「離婚はしない」

返ってくる言葉はいつも同じだった。
そして、また元の生活に戻る。

あのとき、
夫が「離婚はしない」と言うことを、
私はどこかでわかっていたのかもしれない。
そして、
その言葉にどこかで安心していた私もいたんじゃないか。

離婚はしたいけど、本当に離婚するのは怖い。
だから、
「離婚したい」とは言えても、
「夫がなんと言おうと、私は離婚する」とまでは、決められていなかった。

夫が「離婚はしない」と言えば、
「私は離婚したいけど、夫が離婚してくれないから仕方ない」でいられる。

そうすれば、
自分で最後の決断をしなくて済むから.....。

夫のことをずるいと思っていたけど、
私も、ずるかったんだと思う。

「離婚したい」と思うことと、
「私は離婚する」と決めることは、全然違った。

あの頃の私には、
まだその覚悟がなかった。

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