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【人間関係 生き方】友達が少ない人のしくみ

「友達が少ないね。」
これまで何度か言われたことがある。
自分でもそう思う。
人付き合いが苦手だからだろう。
そう考えていた。

業界の集まりに行くと、毎回同じことを思う。
誰がどこの会社へ移った。
あの人とその人は昔から知り合いだ。
誰それが昔こんなことをした。
そういう話が延々と続く。
正直に言うと、ほとんど興味がない。
それでも、その場にいる。
顔を出しておけば、
仕事につながるかもしれないからだ。

帰宅して妻にその話をすると、
「そんなにつまらないなら、
早く帰ってくればよかったじゃない。」
と言われた。
その通りなのだけど、そういうわけにもいかない。

つまらない、とは思う。
でも、人が嫌いなわけではない。
むしろ、人にはかなり関心がある。
その人は、なぜそう考えるのか。
何を大事にしているのか。
その奥に何があるのか。
そういうことを聞くのは、好きだ。

さっきの集まりには、
その問いがなかった。

あったのは、
誰を知っているか、
どこに属しているか、
どれだけ長く顔を出しているか。
それ自体が価値になる場だった。

「帰属が価値を持ちやすい場」が、
苦手だったのだ。

町内会も、同窓会も、根っこは同じだ。
「何ができるか」より
「どこに属しているか」が先に来る。
もちろん、そういうつながりを
楽しめる人もいる。
それはそれで、自然なことだと思う。
ただ、私はそこに、
あまり価値を感じない。

一方で、今の仕事は好きだ。
最後には「何ができるか」が問われる。
「中身で参加できる場」の方が、
私には楽だった。

振り返ると、友人関係も同じだった。
「誰とつながっているか」より、
「何について話せるか」から
関係が始まっていた。

所属したくないわけではない。
今の職場にも、家族にも、
強い帰属意識がある。
ただ、順番が逆なのだ。
所属しているから大事なのではなく、
大事なものがあるから、
そこに所属したくなる。

世の中には、
「帰属」から始まる人間関係もあれば、
「中身」から始まる人間関係もある。
もし自分が前者になじめないなら、
それは人付き合いが苦手だからではない。
人間関係の始まり方が、
人と少し違うだけなのかもしれない。


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