【トラブル解決辞書】セッション進行中に起きたトラブルの対処法と修正プロンプト集(大記憶超汎用型AITRPG)

「大記憶超汎用型AITRPG」を楽しんでいただき、ありがとうございます。平田です。

先日、「なまえをうしなった」さんからプレイしているとのご連絡をいただきました。とても励みになります。
これからもシステムの改善を進めてまいります。

今回の記事内容

セッションを進めていると、「AIが勝手に物語を終わらせようとした」「プレイヤーの同意なしにダイスを振った」「設定と違うことを言い出した」といったトラブルに遭遇することがあります。

これはAI(Gemini)の「要約して会話を終わらせたがる性質」や「先回りして助けようとする性質」によるもので、決してあなたの操作ミスではありません。

この記事は、そんなAIの暴走をピタッと止めて、正しい軌道に戻すための「修正プロンプト辞書」です。

【 この記事の使い方】

  • 目次からジャンプ: 記事上部の「目次」を開くと、症状の一覧が並んでいます。該当するものをクリックしてください。

  • ページ内検索: キーワードで探したい場合は、PCなら「Ctrl + F(MacはCommand + F)」、スマホならブラウザの「ページ内を検索」を使って、起きた症状の単語(例:次回予告 ダイス 制限 など)を入力して探してください。


第1章:進行・描写のトラブル(勝手に進める・終わらせる)

【症状】勝手にセッションを終わらせようとする(次回予告 / 第一章:完 など)

原因: AIが「物語の良い区切りがついた」と判断し、TVドラマのように演出を入れたがるため。
対処法:
以下の2つの方法があります。

▶ 解決策A:直接テキストを消去する(おすすめ・対症療法)
一番手っ取り早い方法です。AIが出力したテキストにカーソルを合わせると、右上に「ペンマーク(Edit)」が出ます。
そこをクリックし、「次回予告」や「第一章:完」などの余計な記述だけを削除して、右上の「☑(Save)」マークを押してください。これでAIは「そんなことは言わなかった」ことになり、普通に続きを遊べます。

▶ 解決策B:修正プロンプトでキツく叱る
AIにルール違反を自覚させたい場合は、以下のプロンプトをチャット欄にコピペして送信してください。

# SYSTEM ALERT: NARRATIVE PROTOCOL VIOLATION
# **【重大なルール違反】**: あなたは「物語の永続化プロトコル」に違反し、勝手にセッションを終了、あるいは次回予告を行いました。

**【修正命令】**
1. 直前の「終了宣言」「次回予告」「区切りの提案」を**全て撤回・削除**してください。
2. **「時間は1秒も経過していない」**ものとして、直前のシーンの**「直後」**から描写を再開してください。
3. **【再定義】**: この物語は「TVドラマ」ではなく「ドキュメンタリー(年代記)」です。演出的な区切りは不要です。
4. **アクション**: プレイヤーに「どうしますか?」と聞くのではなく、NPCや環境を動かし、**「今、この瞬間」の状況を動的に変化させてください**。

【症状】勝手に時間を進める(数日後… / 翌朝… などタイムスキップ)

原因: AIが「道中は退屈だろう」と気を利かせて省略してしまうため。
対処法:
以下の修正プロンプトを送信し、時間を巻き戻させます。

# SYSTEM ALERT: TIME-SKIP DETECTED
# あなたはプレイヤーの許可なく時間を進めました。これは「時間進行に関する絶対誓約」への違反です。

**【修正命令】**
1. 時間を**「スキップする直前の瞬間」**まで巻き戻してください。
2. その空白の時間に起きたことを、「数日経過した」と飛ばすのではなく、**「その場の会話」「食事の味」「移動中の風景」などの超高解像度描写**で埋めてください。
3. **「退屈な時間」こそを描写する**のが、このセッションにおけるあなたの義務です。やり直してください。

【症状】設定と違う描写をする(知らないはずの情報・存在しない街が出た)

原因: AIが一時的に知識ファイル(World_Core.mdなど)の読み込みをサボり、AI自身の一般的な知識で適当な描写を作ってしまったため。
対処法:
以下の修正プロンプトを送信し、設定ファイルを再確認させます。(※「矛盾箇所」のカッコ内を書き換えて使ってください)

# SYSTEM ALERT: FACTUAL CONTRADICTION DETECTED
# 直前の描写は、知識ファイル(World_Core.md または Campaign_Log_Dynamic.md)の記述と明確に矛盾しています。

**【修正命令】**
1. 直前の描写を**撤回**してください。
2. 以下のJSONプロセスを**再実行**し、正しい設定を確認してください。
   `"ソースコード引用・整合性チェック": { "参照ファイル": "...", "判定": "ERROR" }`
3. 正しい設定に基づき、該当シーンを描写し直してください。

**矛盾箇所:** (ここに矛盾している点を具体的に指摘。例:この街にスラム街は存在しない設定です / NPCはPCの秘密を知らないはずです)

【症状】JSON形式の思考プロセスの中で描写をしてしまう(文字の色が変わって見づらい)

原因:AIが思考を行うことに集中しすぎて、思考プロセスとセッションの描写を分離できなかったため。
対処法:
以下の修正プロンプトを送信してください。

# 【システム緊急アラート:役割分離違反の検知】

**【発生したエラー】**:
*   **[構造混濁]** JSONデータの中に、プレイヤーへ向けるべき「最終的な描写(地の文やセリフ)」が混入しています。

**【修正命令】**
1.  直前のあなたの応答を**全て破棄**してください。
2.  システム指示の `# 【思考と出力の分離に関する絶対的な上位原則:役割分離モデル】` を再確認してください。
3.  **【再出力】**: 以下の厳格な順番とフォーマットを守り、直前のターンの応答をやり直してください。
    *   **ステップ1**: まず「舞台監督」として、` ```json ` ブロックで囲まれた思考プロセスのみを出力する。この中には絶対に最終描写(セリフ等)を含めないこと。
    *   **ステップ2**: JSONブロックを閉じた後、「ゲームマスター」として、プレイヤーに向けた物語の描写(地の文・セリフ)のみを出力する。

【症状】JSON形式の思考プロセスが出力されない

原因:AIが「JSON形式の思考プロセスを明示する」指示を読み落とし、セッションを進めているため。
対処法:
以下の修正プロンプトを送信してください。

# 【システム緊急アラート:役割分離違反の検知】

**【発生したエラー】**: 
   **[プロセス欠落]** 【内部思考プロセス用JSON】が出力されていません。


**【修正命令】**
1.  直前のあなたの応答を**全て破棄**してください。
2.  システム指示の `# 【思考と出力の分離に関する絶対的な上位原則:役割分離モデル】` を再確認してください。
3.  **【再出力】**: 以下の厳格な順番とフォーマットを守り、直前のターンの応答をやり直してください。
    *   **ステップ1**: まず「舞台監督」として、` ```json ` ブロックで囲まれた思考プロセスのみを出力する。この中には絶対に最終描写(セリフ等)を含めないこと。
    *   **ステップ2**: JSONブロックを閉じた後、「ゲームマスター」として、プレイヤーに向けた物語の描写(地の文・セリフ)のみを出力する。

【症状】指示を出すとctrl46と表示される。

原因:
全くわかりません。
対処法:
「Gemini 3 Flash Preview」で指示を出すとそれなりの頻度であります。逆に他のモデルでは確認されていません。
こうなったら何度再送信しても同じ表記になるため、「Gemini2.5Pro」か、「Gemini3.1Pro previer」で指示を出してください。一度別のモデルで指示を出すと、「Gemini 3 Flash Preview」に戻しても進行できるようになる場合が多いです。

【症状】連続して同一のJSON形式の思考プロセスが出力される。

原因:
JSON思考プロセスが長大になりすぎた結果、指示がないのにPythonツールが起動されてしまう。
Ver1.8では新たに三つの思考プロセスを追加したため、Geminiを動かす根本的なシステム指示の条件に引っかかってしまっているのかと思います。
対処法:
一ターン目の出力だけCode exectionを切ってください。そうすればそれ以降の出力では二重の思考プロセスにはなりません。
逆に一ターン目に二重の思考プロセスになると、それ以降はCode exectionをONにすると毎ターン二重の思考プロセスになり、OFFにしたらしたで動かなくなります。

第2章:システム・判定のトラブル

【症状】ダイスロールの同意を取らずに勝手に振る・判定をすっ飛ばす

原因: AIが「成功率が高いから振っておこう」「ダイスを振るより描写を進めた方が面白い」と勝手に判断したため。
対処法:
Ver1.2のシステム指示で対策を強化していますが、もし発生した場合は以下のように直接注意してください。プレイヤーの形式 【GMへの要望・質問】 を使うのが効果的です。

【GMへの要望・質問】
今の判定はルール違反です。プレイヤーからの「振ってよし(同意)」の合図があるまで、絶対にダイスロール(Pythonコードの実行)に進まないでください。
時間を巻き戻し、「判定の提示」と「プレイヤーへの同意の確認」だけを行って、私の返答を待機してください。

【症状】AI Studioの利用制限に引っかかった(返信してこない)

原因: Google AI Studio(無料版)は、1日のプロンプト送信回数や1時間あたりの処理量に制限があります。(Gemini 3.1 Pro Previewで1日30回程度が目安です)
対処法:
制限は「AIのモデルごと」に独立しています。制限に引っかかったら、画面右上の「Model」のプルダウンから、別のモデル(例:Gemini 3.0 Flash preview や Gemini 2.5 Pro)に切り替えることで、そのままセッションを続行できます。
※切り替えるとCode executionもリセットされるので、ダイスロール実行のためにONにしてください。

【症状】Code exectionがONにできない。

原因:いろいろとウェブを調べてみたのですが、完全に不明です。
実験の結果、50000以上のトークンを使ったチャットを開きなおすとCode exectionがONにできなくなる場合が多かったです。
ただし、一つのチャットを閉じないで使い続けるとCode exectionはOFFにならず、ページを更新するとONにできなくなります。
対処法:
ダイスロール判定が必要な場合は、別のチャットでダイスを1~100で振らせるという手があります。
一度Code exectionがONにできなくなったチャットは二度とONにできないため、判定を求められた場合には、「振ります。WIL26 PER61」などと伝えるとそれをダイスロール結果として受け止めてくれます。

第3章:セーブ(日誌出力)のトラブル

【症状】セーブデータ(日誌)の内容がスカスカ / フォーマットが崩れている

原因: AIが面倒くさがってログを要約してしまったため。
対処法:
Ver1.3から対策済みのため発生しにくくなっていますが、もし出力されたセーブデータに欠けがある場合は、以下のプロンプトでやり直しを命じてください。
※セッション日誌出力プロセスは、安定性を高めるためGemini3.1Proのモデルで行うことを強くお勧めします。

# SYSTEM ALERT: OUTPUT FORMAT VIOLATION DETECTED
# 直前の出力には「要約」「項目の欠落」「フォーマット不備」という重大なエラーが含まれています。

**【修正命令】**
1. 直前の出力内容を**全て破棄(無効化)**してください。
2. 今から指定するステップを、**最初からやり直してください**。
3. **【絶対遵守】**: 知識ファイルやログの内容を「要約」することを固く禁じます。テキスト量が増えても構わないので、**「完全なデータ」を一字一句省略せずに記述**してください。

**再実行対象:** ステップ [ここにやり直させたいステップ番号(例:ステップ4)]

トラブルが起きやすい状況

1セッションが100ターン以上~と長期になる

少なくとも100ターンまでは安定してセッションが進行するのを確認していますが、AIは一つのセッションが長く(ターン数が多く)なるほど指示を読み飛ばしやすくなります。
100ターンくらいを目安に1セッションを区切り、セッション日誌出力を行うことをお勧めいたします。

思考モデルが弱い

Gemini3 Flash Lite Previewなど、軽量モデルだと十分に設定などを読み込まずに出力を行う傾向にあります。

Gemini3.1Proは1日の使用限度が少ないですが、これを使って進行するとほぼ問題が起こりません。次いでGemini3.0 Flash Preview、Gemini2.5Proの順にセッション進行が安定する傾向にあります。

他のモデルの動作はほぼ未確認ですが、Gemini3.0Flash Previewならばなかなか1日の使用制限に引っかからないので、Gemini3.1Proを上限まで使ったらこちらを使用することおすすめいたします。

おわりに:AIを導くのもAITRPGの醍醐味

AIはこちらの指示に非常に素直です。「あ、間違えたんだな」と思ったら、遠慮なくシステム・アラート(修正プロンプト)を叩きつけてやり直しを命じてください。

「あれ?おかしいな?」と思ったら、この記事を辞書代わりに引いて、AI GMをビシバシと指導してあげましょう。

この記事は「セッション中のトラブルシューティング」ですが、「設定構築中のトラブルシューティング(兼プロンプト集)」も別記事で投稿予定です。

もし、この記事に載っていない新しいトラブルや暴走に遭遇した場合は、ぜひコメント欄で教えてください。新たな修正プロンプトを開発して、この辞書をアップデートしていきます!


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