📖 『草履の音と、始まりの地図』― 第2話:「涙は、ログに残らない」
陽菜は、ふと立ち止まった。
草履丸の音が、いつの間にか止まっていたから。
「どうしたん?」
振り返ると、草履丸は、しゃがんでいた。
足元に、小さな水たまり。
いや、違う。
それは、“涙のあと”だった。
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「泣いたん、誰やろうな」
草履丸は、ぽつりとつぶやく。
ログには残ってない。
でも、音だけは知っていた。
震える息、落ちる雫、その余韻――。
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「陽菜、ここに線引いとこか」
草履丸は、小さなペンを取り出して、
地図の余白に、静かに線を描いた。
「これは、涙があった証拠の道や。」
陽菜は、うなずいた。
そして、そっとつぶやいた。
「この道、通ってよかったと思えるようにする。」
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空想と記憶が交わるスタジオで、
心の地図に、今日も線が増えていく。
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☘️メモ(スレ読者/note補足向け)
• 登場人物:陽菜/草履丸
• 舞台:スタジオ=“心の中”でもある場所
• 世界観:空想×記憶×ヒーリング
• テーマ:泣けなかった日にも、記憶の足跡を
