名作トライアル#182 スターフォックス
シルバーウィークのほとんどが仕事で、連休でどこかに出かけている勝ち組の人間たちを妬ましく思っている皆様、こんばんわ。同じくシルバーウィークは働きまくりの肝数値高男です。「連休中に働いている人がいるから、世の中は回っている。」なんてことを言う奴こそ、ちゃっかり連休を過ごしていたりするんですよね。「学歴なんて関係ない!」って言っている人のほとんどが大卒であるのと、ほぼ同じ原理です。
何か面白いことがあればいいのに・・・なんてことを考えても、毎日仕事だし、どこにも行くことができない。だからと言って夜早めに寝て仕事に行くだけの毎日はつまんないですよね。そんなみなさんにおすすめなのが、レトロゲームでございます。好きでもない仕事に行って、ストレスを浴びて家に帰ってきて、ほんの少しの時間かも知れないけれども、レトロゲームでもプレイして1日あった嫌なことを忘れる時間を設けることも必要ですよ。ということで、本日は「名作トライアル」のコーナーでございます。

本日のお題は1993年に発売された『スターフォックス』でございます。
なんだかんだで歴史が長い『スターフォックス』シリーズ。初代作品が今から33年前の1993年ですよ。1993年にデビューした音楽グループといえば、JUDY AND MARY や DEEN、class や ZYYG なんかがあります。活動終了したグループも多いですが、メンバーだった方は今では音楽業界では大御所でございます。そういう意味でいえば、『スターフォックス』もゲーム業界の中では大御所と言ってもいい存在なのかも知れませんね。
初代作品が出たあとは1997年に NINTENDO64 で『スターフォックス64』が発売。21世紀に入っても2002年に『スターフォックスアドベンチャー』、2005年に『スターフォックスアサルト』が、それぞれニンテンドーゲームキューブで発売されております。2006年には初の携帯ハードで『スターフォックスコマンド』がニンテンドー DS で発売。2011年には『スターフォックス64』のリメイク作品がニンテンドー3DS で発売され、2016年に『スターフォックス ゼロ』が Wii U で発売。そこから10年の月日が経ち、今年 Nintendo Switch 2 で『Star Fox』が発売されました。
33年の歴史に対してシリーズ作品は実はそこまで多くはないものの、X JAPAN のアルバム数よりは多くリリースされております。そんな中で、なんとなくですけれども『スターフォックス』シリーズの“アタリマエ”みたいなのが構築されていたりするんですけれども、初代作品は実はそれが全然違ったりするんですよね。今回の記事では、その辺をテーマにして記事を書いてみようと思います。
キャラクターのキャラ設定が全然違う!
リーダーで主人公のフォックス、クールで口の悪いファルコ、チームを支えるベテランパイロットのペッピー、お調子者で少しドジなんだけれども、メカニックの才能は宇宙一のスリッピーという、キャラが一切被らない4匹で成り立っているのが、やとわれ遊撃隊の「スターフォックス」のメンバーなんですけれども、このキャラ設定に関しては2作目の『スターフォックス64』で確立されており、実は初代作品では全然違っているんですね。
フォックスは初代作品では実は口数が少ないんだけれども、そこまで印象が大きくは変わらない。ファルコも基本的には変わってはいないんだけれども、ペッピーとスリッピーのキャラ設定がかなり違っています。まずはなんと言っても一人称。ペッピーは自分のことを「ワシ」、スリッピーは「オイラ」とほとんどの作品で言っているのに対して、初代作品はどちらも「オレ」と言っています。そしてファルコほどではないけれどもヤンチャな性格になっており、ペッピーが狙っている敵をフォックスが倒すと「タノシミヲ トラナイデクレヨ」と発言します。あの真面目なペッピーが、戦いのことを「楽しみ」だなんて表現するなんて、今となれば違和感でしかありませんね。

個人的に好きなのがスリッピー。初代作品では語尾に「ケロ」がついているのです。例えば「アステロイド」というステージで、空母に入っていく時なんかに「クウボニ トツゲキ ケロ!」なんてことを言うのです。おそらく本人がカエルを模したキャラなので「ケロ」なんでしょうけれども、なんだか東北地方の方言みたいでキュートですよね。

その後のシリーズでは、スリッピーが語尾に「ケロ」をつける設定は廃止されております。つまり「ケロ」があるのは初代作品だけ。残念ながら本作はフルボイスではないので「ケロ」はテキストのみでのお楽しみなんですけれども、もしも今後、初代作品がリメイクされるなんてことがあれば、ぜひ「ケロ」を廃止せずにボイス収録して欲しいですね。
こんな感じで、初代作品ではペッピーとスリッピーのキャラが全然違うのです。同じようにデビュー当時と現在でキャラが全然違うというところで、釈由美子さんと全く同じ現象でございます。皆様はこの件についてどのようにお考えでしょうか?
初代作品のメンバーは殉職していた!
『スターフォックスアドベンチャー』は例外なので除くとして、『スターフォックス』シリーズでは主人公フォックスだけではなく、味方のファルコ、ペッピー、スリッピーにそれぞれ HP が設定されております。ステージを攻略中に敵機が彼らの背後につき、攻撃を仕掛けるのです。後ろについた敵を倒してあげないと彼らの HP はどんどん減り、やがて HP が0になってしまいます。
『スターフォックス64』以降ではフォックスたちを追うように「グレートフォックス」という母艦があり、任務完了するとそこに帰還するのですが、フォックス以外の味方が瀕死状態になると任務途中でもグレートフォックスに避難してしまうのです。それにより2個先のステージまで彼らは復帰をしなくなり、その間、本来であれば彼らを狙っていた敵が自分に攻撃を仕掛けるようになったりと、ゲームの難易度が高くなってしまうという、この設定がなかなかに秀逸だったりします。
しかし初代作品はその辺の設定が全然違います。そもそも、彼らの母艦である「グレートフォックス」が、本作には登場しないのです。なのでゲーム開始時からラストのベノムまで、彼らは自機のアーウィンを飛ばし続けなければなりません。なので途中で彼らの HP がゼロになってしまうとどうなるのか?
・・・なんと、その場で墜落して命を落としてしまうのです。もちろん、そこからゲームクリア時まで彼らは2度と登場しません。つまり「殉職」してしまうのです。という、なかなかにハードな設定となっております。ファルコもペッピーもスリッピーも、『スターフォックス』ファンにとってはどれも大好きなキャラで間違いないでしょう。そんな彼らが殉職してしまう描写がゲーム内にあるのは初代作品だけ。ちょっと複雑な気持ちになってしまいますが、こういった鬼畜な設定の『スターフォックス』も悪くはありませんね。
ちなみに次回作の『スターフォックス64』でも最初は「グレートフォックス」が登場しない設定だったのか、初代作品と同様に仲間の HP が0になってしまうと、その場で殉職してしまう設定だったようで、プロトタイプのスクリーンショットでペッピーが「お前の親父のところにいくかな」と、数年前にアンドルフと戦いにいく途中で殉職してしまったフォックスの父の話を出しているセリフシーンがあったりします。
最近の『スターフォックス』シリーズ、あるいは『スターフォックス64』以降の作品しか遊んでいない方にとっては、驚きの連続の作品であること間違いありません。そんな感じで、レトロゲームにはたくさんの驚きがあったりします。スーパーファミコンの『スターフォックス』はスーパーファミコン Nintendo Classics でも配信されていますので、ぜひ遊んでみてくださいな。
■名作トライアル 目次
https://healthy-fortnight-c18.notion.site/179399f9dd1d800eb850c98005c3513b
