6/8【謎の爆沈、守る渦潮】1943 戦艦陸奥爆沈|1985 大鳴門橋開通
謎の爆沈、守る渦潮。
前編|戦艦陸奥爆沈(1943)
1943年(昭和18年)6月8日。
瀬戸内海の柱島泊地。
日本海軍の戦艦「陸奥」が、
突然大爆発を起こした。
陸奥は、
連合艦隊の旗艦も務めた日本海軍の象徴。
41センチ砲を備えた、
世界有数の巨大戦艦だった。
しかしその日、
停泊中の艦内で爆発が発生する。
船体は二つに裂け、
千人を超える乗組員とともに海へ沈んだ。
なぜ沈んだのか。
事故だったのか。
破壊工作だったのか。
原因は今なお完全には解明されていない。
日本海軍最大級の謎は、
瀬戸内海の海底に眠り続けている。
そして同じ日、42年後。
後編|大鳴門橋開通(1985)
1985年(昭和60年)6月8日。
徳島県と兵庫県を結ぶ、
大鳴門橋が開通した。
橋が架かる鳴門海峡は、
世界最大級の渦潮で知られている。
だが巨大な橋脚を造れば、
海流が変わり、
渦潮そのものが失われるおそれがあった。
そこで採用されたのが、
海流への影響を抑える特殊な橋脚構造だった。
技術者たちは、
橋を架けながら渦潮を守る道を選んだ。
さらに橋の内部には、
四国新幹線を想定した空間が今も残されている。
実現しなかった夢とともに、
大鳴門橋は今も海峡を結び続けている。
6月8日【謎の爆沈、守る渦潮】
近代──瀬戸内海は謎とともに巨大戦艦をのみこんだ。
現代──瀬戸内海は夢を残しながら人々を結んでいる。
JAPANING——日本は、続いている。
【戦艦陸奥爆沈】
日本海軍の象徴だった巨大戦艦が、原因不明の爆発で沈没した。
・引き揚げられた陸奥の鋼鉄は、放射性物質を含まない特殊な鉄として科学研究に利用された。
【大鳴門橋開通】
渦潮で知られる鳴門海峡に、本州と四国を結ぶ橋が架かった。
・陸奥の第四主砲は現在、神奈川県横須賀市のヴェルニー公園に展示されている。
