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【問題解決】雑草は根っこごと引っこ抜かないとまた生えてくる


そもそも問題はどこにあるのか

日常やビジネスにおいて、大小様々な問題に見舞われると思います。
そんな時はまず、いの一番に「何が問題なのか(What)」を見極める必要があります。
当たり前と言えば当たり前ですが、実はこれが問題解決において、最も難しいと言っても過言ではありません。
なぜなら、問題の裏側にある背景や構造は不可視化されており、アクセスが難しいからです。

ここにアクセスできない限り、真の問題解決には至らず、まるで雑草の地表に出ている葉の部分だけ刈り取って満足しているような状態に陥ってしまいます。
それでも一時しのぎにはなるのですが、地面の下に生育に必要な要素(種子や地下茎・根など)が残っていると、再び雑草として成長してしまいます。
なので結局のところ、そういう焼け石に水的なことをしてもリソースの無駄遣いというだけで何の進展も得られないので、まずは問題の特定にフォーカスしましょう。

「5Whys(なぜなぜ分析)」の罠

問題特定の手段として、トヨタ生産方式の一部としてあまりにも有名な「5Whys(なぜなぜ分析)」が有効です。
なぜを5回も繰り返せば、理論上は真因にたどり着くことができるからです。

以下に製造業を例にして、具体的に示します。

問題:生産ラインの機械Aが突然停止した。
なぜ停止したか? → 過負荷保護装置が作動した。
なぜ過負荷保護装置が作動したか? → モーターに過大な電流が流れた。
なぜ過大な電流が流れたか? → ベアリングが焼き付いて抵抗が増えた。
なぜベアリングが焼き付いたか? → 潤滑油が不足していた。
なぜ潤滑油が不足していたか? → 定期点検で給油を忘れていた(+点検表に給油項目が抜けていた)。
→ 真の原因:点検手順の不備(管理ミス)
→ 対策:点検チェックリストの見直し、給油忘れ防止のポカヨケ導入

なぜなぜ分析具体例

このようにうまく真因にアクセスできれば良いのですが、現実はそう上手くいきません。
なぜなら、仕組みではなく、人に責任転嫁してしまう人が後を絶たないからです。

問題:生産ラインの機械Aが突然停止した
なぜ? → 過負荷保護装置が作動した
なぜ? → モーターが過電流になった
なぜ? → 〇〇さん(当日の担当者)が給油を忘れたから
なぜ? → 〇〇さんが不注意だったから
なぜ? →最近入ったパートさんで経験が浅いから
→ 結論:「〇〇さんに注意・再教育すればOK」
→ 対策:本人に厳重注意+給油のやり方をもう一度教える → 終了

なぜなぜ分析失敗例

労働集約型ビジネスの多い日本社会ではありふれた光景ですね。
これでは暗黙知から共有知に転換するというプロセスが進まず、生産性はずっと低いままです。

根本的原因は想像以上のサイズである

このなぜを繰り返すプロセスというのは、実は同時に抽象度を上げています。
つまり、基本的にはサイズは大きくなっていき、個人が扱いきれない問題にぶち当たることもしばしばあります。
正しく5Whysをやれば、仕組み・背景・構造といった問題に直面し、「なすすべがない」ということも往々にして起こり得るのです。

例えば、社会問題にもなっている「ひきこもり問題」についても、実はなぜを突き詰めていくと自己責任論では片付けることができず、発達障害や精神疾患といった切実な事情が見えてきます。
魔法の杖で何とかできたらいいのですが、そんなものがあればそもそも社会問題になってないわけで、要するにひきこもり問題というのは誰の手にも負えないというのが現状です。
それでもこれが根っこの部分であって、これをどうにかしない限りは根本的解決とは言えないわけですから、痛みを伴いながら何とかしていくしかありません。
だからこそ、「問題解決能力が重要」なんて軽々しく言う人がいますが、実際にはそんな簡単なものではないということです。

最後に

「共感した」「ちょっとわかる」と思ってもらえたら、スキだけでももらえると励みになります。
また、有料noteでは深掘り版の記事が読めるので、もし興味があればご覧になってください。

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。


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