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【AUS旅13】ナヌータラ→ブルーム(野宿)→ダービー

ナヌータラ→ブルーム(野宿)

前回書いたように、オンズロー旅行のために無理やり予定変更をしたので、ダービー行きのバスでは一旦ブルームで乗り換える必要が出てしまった。
「なぜ乗り換えが必要になったか」は正確に覚えていない。

Google Maps
ナヌータラ→ブルーム→ダービーまでの経路(約13時間)

急遽だったので、バスの中でブルームでの滞在先を探していた。
しかし、あれだけたくさんあったWWOOFホストもブルームでは受け入れてくれるところが見つからない。
「まぁバスに乗ってる時間も長いしゆっくり考えよ」
そう思っていたが、ホテルなども見つけることができず、結局何の当てもないままブルームに着いてしまった。

夜8時くらいだった。
周りは真っ暗で、明かりは家のカーテンから微かに灯される部屋の明かりしかなかった。
当時使っていたスマホも安いもので通信制限もあり、今のようにお店やホテルを直接探すことが難しかった。

「マジでどうしよう…」
ダービーへは次の日の午前の便で同じバス停から乗る予定だったので、バス停を見失って迷子になることだけは避けたかった。
こんな時間にいきなりピンポンして「泊めて」という勇気はない。
かといって、適当な場所に居座ってしまうと、不審者扱いされて警察沙汰になりかねない。
命の危険を感じるほどではないが、気温も冷えてきて風邪をひきそうだ。
結構な大荷物(スーツケース、バックパック大小)でめちゃくちゃ歩いた。
「一晩だけでいいんだ」
「寒さと人目から少しでも逃れられる安全な場所であれば、どこでも構わない」

公園なのか何なのかわからないフェンスを何度も越えて、遂に居座れそうな場所を見つけた。
地面が芝生で、寄りかかれる木が真ん中に一本。
「もうここしかない」
時間も体力も限界で、他に選択肢はなかった。
ここで朽ち果てても後悔はない(くらいの気持ち)。
バックパックにもたれかかるようにして座った。
地面は露で濡れていた。
動くと寒いので、ダンゴムシのようになった。

眠れない。
もともと飛行機や新幹線などの快適な椅子であっても、横にならないと眠れないから仕方ない。
私には「野宿er」としての才能はないだろう。
「このまま寝ずに朝を迎えるしかねぇな、今までの思い出でも振り返ろうかな」
しかし大した思い出がなかったので、朝まで気合いで時間を潰した。
雨が降らなかったことが、不幸中の幸いだった。

朝日と同時にバス停へと向かった。
元気は全然なく、屍のようだった。
いつもなら「本当にバス来るんだろうなぁ〜:)」と、異国の交通事情も楽しめていたのに、今回は満身創痍で無だった。
でも逆に、不思議にも不安もなかった。
疲れていたから、「もうどうにでもなれぇ」と頭が思考を拒否していたのだろう。
だが次第に、私の後ろにバスを待つ人が並び始めたので急激にホッとしたことは覚えている。
なんだかんだいつも「バス、ちゃんと来るよな…」と心配してしまうので、同じように待ってくれる人がいるとありがたいのだ。

ブルーム→ダービーの滞在先

ブルームからダービーはそんなに遠くない。

Google Maps
ブルーム→ダービー間

「だいたいこのくらいの時間に着くよ」とホストにメールした。
ホストはすぐに返信をくれるし、毎回丁寧な文章なので、どんな方だろうかと楽しみになっていた。
こんな身なり(野宿かつ少し濡れている状態)で初対面は辛い、とは思っていたが。

ダービーに到着し、バスから降りると、ホストから私に声をかけてきた。
「君がねぎおかい?」
日本人だというのは伝えていたので分かったのだろう。
細くて小さい、長白髪の優しそうな紳士おじ様だった。
「疲れたろう、荷物を持ってあげよう」
安心して涙が出そうになった。
「ドゴォン」
私の荷物はトヨタハイラックスの荷台に曲げ込まれた。
そうだそうだ、ここはオーストラリアだった。
気を引き締めて行かねば。

今回の滞在先は、牧場に加えてオートキャンプ場も併設されていた。
ホームページはこの記事を書いている現在もあった。

A Warm Welcome
Birdwood Downs Station is located on the Gibb River Road just 20km from Derby in the West Kimberley.

Birdwood is owned by the Burton Family and is run in conjunction with Mt Elizabeth Station on the Gibb River Rd, Willare Roadhouse and Kilto Station, near Broome. At Birdwood we have a small cattle operation and have opened the property to tourism.

ホームページより

温かいおもてなし
バードウッド・ダウンズ・ステーションは、西キンバリーのダービーからわずか20km、ギブリバー・ロード沿いにあります。

バードウッドはバートン家が所有し、ギブリバー・ロード沿いのマウント・エリザベス・ステーション、ウィラー・ロードハウス、ブルーム近郊のキルト・ステーションと共同で運営しています。バードウッドでは小規模な牧場を運営しており、観光客にも開放しています。

Google 翻訳

「前回の大牧場と雰囲気全然違うじゃん」

第一印象はそれだった。
前回はザ・大牧場、今回は小牧場+宿泊施設といった感じだろうか。

Stay With Us
The station has a bush style campground for campers and caravans. Our campground has lots of space with roomy sites and beautiful established trees giving lots of shade.

We also have Savannah Huts for those needing a bed for the night.

Birdwood is the perfect location to base yourself and take day trips to the local tourist attractions.

Meet other travelers and locals around our ‘very popular’ campfire each evening and taste our local Burton Beef sausages, burgers and steak! Our beef is available for you to purchase at reception along with Birdwood merchandise so you can remember your stay!

ホームページより

ご宿泊
ステーションには、キャンピングカーやキャラバン用のブッシュスタイルのキャンプ場があります。広々としたサイトと、美しい木々がたっぷりと日陰を作ってくれる広々とした空間です。

また、一晩の宿泊が必要な方には、サバンナハットもご用意しています。

バードウッドは、この地を拠点に、地元の観光スポットへの日帰り旅行を楽しむのに最適な場所です。

毎晩、大人気のキャンプファイヤーを囲んで他の旅行者や地元の人々と交流し、地元産のバートンビーフのソーセージ、ハンバーガー、ステーキを味わってください。バードウッドビーフは、受付でバードウッドのグッズと一緒にご購入いただけますので、滞在の思い出にぜひお持ちください。

Google 翻訳

WWOOF概要を少しだけ(ホストとのやりとり、楽しみなど)

長くなったので、あらためて別記事でWWOOF活動の詳細は書こうと思うが、先にざっくり概要を記載しようと思う。

ここでのWWOOFは、はじめにホストから「最低4週間は滞在してほしい」と連絡を受けていた。

G’day Negio,

Thank you for your interest in our station. In principle we are happy to have you with us from 1 July 2014 onwards.

Could you tell me a bit about yourself? Nad how long would you like to stay? We ask wwoofers to stay for a minimum of 4 weeks.

The work you do here is varied: weed control in the paddocks in the early morning, working in the vegetable garden, weed control around the homestead (manual, whipper snipper), planting and harvesting, maintenance on machines. You might help with one of the building projects that are underway and with our tourist operation. We expect you to work 6 hours every workday and participate in the cooking roster on top of that. In the weekend we all spend an hour or two on housekeeping. We have horses and cattle, there often is time for a horse ride as well.

We provide your meals and on some evenings a glass of wine. Life should be enjoyed. We have several special evenings, where we have a ‘formal’ dinner to put our mind on other things than work on the station. You will find out when you are here. It would be great if you have interest in theatre, we do a bit of that as well. You live in a Savannah Hut, a free standing single bedroom with shared facilities. In principle you have a room for yourself, occasionally when we have a full crew and many tourists we ask you to share the room with another wwoofer.

We have a varying crew with changing nationalities. The fixed crew of three is Dutch/Australian/Nepalese. The temporary crew is people like you, basically from all countries and we never know in advance.

Looking forward to hear from you.

Best regards,

ホストからのメール

こんにちは、ねぎおさん

私たちの牧場にご興味をお持ちいただきありがとうございます。原則として、2014年7月1日以降から来ていただけます。

自己紹介を少しいただけますか?滞在期間はどのくらいですか?WWOOF参加者には最低4週間の滞在をお願いしています。

ここでの仕事は多岐にわたります。早朝の牧草地の雑草取り、菜園での作業、農場周辺の雑草取り(手作業、草刈り機)、植え付けと収穫、機械のメンテナンスなどです。現在進行中の建築プロジェクトや観光事業のお手伝いをしていただくこともあります。平日は6時間勤務していただき、それに加えて調理担当にも参加していただきます。週末は全員で1~2時間、家事に取り組みます。馬と牛を飼っているので、乗馬の時間も設けています。

食事はご用意いたします。夜にはワインもご用意いたします。人生は楽しむべきです。特別な夜には、ステーションの仕事以外のことに気を配るために「フォーマル」なディナーを囲みます。ご来訪いただければ、その理由がお分かりいただけると思います。演劇にもご興味があれば大歓迎です。私たちも少しだけ演劇をやっています。サバンナハットと呼ばれる独立したシングルベッドルームに宿泊し、共用の設備をご利用いただけます。原則として1部屋ずつご用意いたしますが、クルーが満員で観光客も多い場合は、他のウーファーの方と相部屋になることもあります。

クルーは国籍も様々で、様々な国籍の人がいます。固定クルーはオランダ人、オーストラリア人、ネパール人の3人です。臨時クルーは皆さんのように、基本的にあらゆる国籍の方がいらっしゃいますが、事前にはわかりません。

ご連絡をお待ちしております。

よろしくお願いします、

私の旅にとって約1か月は長いが、他に良い滞在先が見つからなかったため、渋々受け入れていた。
メールにもあるように、ここではいろんな国から来たWWOOFerと一緒になった。
みんな個性的で楽しかった。
活動や生活の部分も、メールにある内容そのままだった気がする。
「いろんな活動ができそうだな」というのも、長期滞在してもよいと思う魅力の1つだった。

次回は、具体的な滞在先や活動の詳細を書こうと思う。
ここでの活動も、前回の大牧場とは違う刺激がたくさんあって超楽しかったので、思うままに書いてみたい。

P.S.

なんかここまで振り返ってきて、全体を通して本当に良い旅だったなぁと、今この瞬間1番感じているかもしれない。

結果的に今回の滞在も、私の旅ではとても大事なピースの1つになるが、よく考えると、今回に限らずこれまで出会った様々な良かったこと・良くなかったことのどれもが、全て1つの「旅」に不可欠な要素だったと感じている。

「少しでも滞在日数がずれていたら…」「あのとき、こう決断した/しなかったとしたら…」と思うことはいくつもあるが、それは単なる結果論でしかない。
過去のあの「点」があったからこそ、今のこの「点」と繋がっている、と真面目に思う。

スティーブ・ジョブズの、かの有名なスピーチで言っていた「Connecting the dots」を、小癪だが日々実感している。

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