【AUS旅15】ダービーでのWWOOF生活(活動編)
ダービーでのWWOOF活動では、大きく4つを書く。
トラクターでの牧場整備
チェンソーでのフェンス周辺整備
キャンプ場の清掃
料理
1つも写真・動画がないので、情景が浮かぶように、だるくならない程度に書きたいと思う。
トラクターでの牧場整備
この牧場ではフェンスによって区画分けし、その区画を輪換放牧(区切った牧場に順番に牛を移動させていく飼い方)で飼育していた。
牛のいない区画には、チクチクした雑草(Prickle weeds)が鬱蒼と茂っていた。
自分の背丈より少し低いくらいの高さで、撒菱(まきびし)みたいな細かいくっつきむしが大量についている。
それをトラクターを使って、土から耕して更地にする必要があった。
私はそれを任された。
トラクターは、日本の田んぼを耕すときに使うものとほぼ一緒だ。
後ろにロータリー(爪が高速で回転して土を砕く機械)が付いており、それをちょうどいい感じに地面と接触させて、根から掘り起こすように耕す。
私はトラクターを運転したことはなかった。
ただ、トラクターはマニュアル車と一緒のギアが股の下くらいにあり、クラッチ・アクセルも一緒だったので、問題なく運転できた。
ロータリーを上げたり下ろしたりするレバーなどがあったりするのが少し違うくらいだ。
農業機械は大きくて見晴らしもいいので、とてもワクワクした。
区画は四角形だったので、これも田んぼを耕す要領で、端から直線で往復して綺麗に耕していく。
この作業は非常に楽しかった。
ただ一点、雑草は背丈ほどあってロータリーは後ろについているので、まず正面からチクチク雑草に突っ込んでいく必要がある。
チクチク雑草のくっつきむしの部分がズボンに大量に付いてしまい、痛いし取るのがかなり面倒だった。
それ以外は、もう自由に走り回ることができて、爽快感MAXだった。
チェンソーでのフェンス周辺整備
区画は有刺鉄線のフェンスで囲まれている。
牛はフェンスが張っていればそこを無理やり突き破ろうとはしないが、フェンスの穴があると、そこから簡単に逃げ出してしまう。
フェンスの周りには、大小さまざまな木が生えており、その木が風や寿命で倒れることによってフェンスを壊してしまうことがよくある。
それを予防するために、フェンスを見回って、危なそうな木はチェンソーで切る必要があった。
また、キャンプファイヤーにも利用するので、木はちょうどいい丸太状にして、ピックアップトラックの荷台に乗せて持って帰る必要があった。
これは、フィンランド人のクルーと一緒に行うことが多かった。
フィンランド人の彼は元軍隊の方で、体力もあり、機械の扱いも慣れていた。
歳は私と同じくらいだったと思うので、意気投合して楽しくワイワイ作業していた。
チェンソーを使うのは、私も彼も初めてだった。
使い方は初めにちょっと教わったが、あとはやって覚えていくスタイルだった。
はじめは順調に切り進めていった。
「キックバック」
チェンソーマンが有名になった今は、もしかしたらその意味まで知っている方も増えているかもしれない。
この意味は、チェンソーのガイドバー先端上部が木材などに接触した際に、チェンソーが作業者の方へ急激に跳ね返ってくる現象のことで、非常に危険なものだ。
頭や喉、手首、足など体のどこかに跳ね返ってきた場合、冗談抜きで切り裂いてしまう。
私たちは、その現象についても注意喚起されていたので、用心していたはずだった。
しかし、フィンランド人の彼はそのキックバックによって、太ももを切ってしまった。
足からは大量の血が流れだした。
「やっちまったな、でも大丈夫だ」
さすがは元軍人、冷静に太ももを布か何かで締め上げて止血し、一旦ガレージに戻ることになった。
幸い、傷は浅かったため、何針か縫う程度ですぐに歩けるようになった。
チェンソーで面白かったのは、メンテナンスだ。
チェンソーの歯は、専用の研ぎ器具がある。
チェーンをよく見ると、細かな歯が並んでいる形状になっているが、その一つひとつを研ぐために、ストローのような棒状の研ぎ器具を使う。
それを一周チェーンを回しながら研いでいくのだが、その作業はすごく勉強になった。
地味だけど、大切な作業。
キャンプ場の清掃
キャンプ場の清掃では、一部使われているコテージ内の清掃、共同バスルームの清掃、ゴミ捨てなどを行った。
ゴミ捨ては、自分たちの生活で出るゴミも合わせて捨てる。
ピックアップトラックで各地に設置されているゴミ捨て場に行き、ゴミを集めていく。
それを埋め立て地に持っていく。
おそらく、基本的にどの地域でもゴミ捨ては埋め立てだろうし、言ってしまえば、日本のようにゴミを焼却処理している国の方が珍しいのではないだろうか。
日本は土地が狭いため焼却して質量を減らす必要がある一方、オーストラリアのような国は国土が広く、また砂漠地帯(人が住むことができない土地)も多いため、お金やエネルギーを使う焼却処理より埋め立てを選ぶのは合理的だろう。
はじめてゴミ捨てを行った時は、かなりカルチャーショックを受けた。
ピックアップトラックで10分くらい走った場所に、適当な感じでショベルカーで掘った穴があり、そこにゴミを捨てていく。
分別もなく、なんでも入れてしまう。
その穴がいっぱいになれば、また別の穴を作ればいい。
これを、広大な土地のおかげで、無限のようにできるのだ。
環境に良くないのは確かだろう。
『漂流教室』のように遠くの未来に行ったとしても、このゴミは残ったままだろう。
でも、ここにゴミ処理施設を設けることは合理的とは思えない。
逆に、それ自体が環境への負荷となることもあるだろう。
「どっちがいいんだろうなぁ」
「どっちとかじゃない、何か別のアイディアがあるのかなぁ」
いろんなことを考えながら、ゴミを穴にぶん投げまくっていた。
料理
料理は担当があるものの、結局みんなでやることが多かったと思う。
全員で8人くらいはいるし、夜は結局やることはないし、みんな仲が良かったから、正直ただの仲良し料理をやっていた。

作った料理は、上の写真でいうと奥にあるテーブルに置く。
左上の黒板には、本日のメニューを書いておく。
とりわけは各自で、右側から順番に回るようにして、各々好きな分だけ取っていく。
ホストは敬虔なクリスチャンだった。
私はあまり詳しくないのでお許しいただきたいが、食事の前にお祈りのようなことをしてから食事をいただく。
文化は違えど、こういうところは非常に興味深く感じる。
失礼なことだけはしないよう気を付けながら、腹は減っているのでモリモリ食べた。
終わりに
以上、WWOOF活動をざっくり書いてみた。
「いざ思い出を文字に起こそうとすると難しいものだな」と思った。
断片的にではあるが、楽しい描写がもっとたくさんあったのに、それを文章化するのはエネルギーがいる。
おそらく、この文章を読んで情景が思い浮かぶ方は少ないだろう。
もしここまで(飛ばし読みでも)読んでいたとしたら、絶対にだるくなってしまっていますよね笑。
次回は、WWOOF活動以外の生活面で楽しかったことを書きたいと思う。
そのときには、もう少しエネルギーを使って情景を表現できるように頑張りたい。
