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ラストシーンはもう決まっている

「#エッセイしりとり」のバトンが回ってきました✨

noteクリエイターのpure様からバトンを頂きました。


引き寄せの法則って、なんだか難しそう。
そんな方にこそ知ってほしいのがpure様です。

「毎日100万円もらっていたら?」という自問から、彼女が導き出した答えは——
「部屋を片付けよう」。
壮大な話が、ちゃんと自分ごとに落ちてくる、この距離感が心地いいんです。

推し活も引き寄せの実践。
22,000円のポスターも「実質0円」——お布施だから、と笑って語るユーモアの奥に、「好きなものを好きと言う」というシンプルな強さがあります。

制限より欲でいいんだよ、と背中を押してくれる。堅苦しい自己啓発とは違う、力の抜けた温かさが魅力です。​​​​​​​​​​​​​​​​




この「#エッセイしりとり」は、クリエイターのマイキー🐣様が開催されている企画です。


マイキー様、楽しい企画をありがとうございます✨
私も参加させていただきます🌿

そして、pure様から今回頂いたお題
タイトルの最初の文字は
 
      【ら】


タイトル

ラストシーンはもう決まっている



小説を書くとき、私はいつもラストから決める。

最後の一行。
主人公が辿り着く景色。
物語が読み終わったあとに残す、静かな余韻。
結末というゴールを先に決めてしまうからこそ、そこへ至る一本の線を引き寄せるように、物語を組み立てていくことができる。
途中で主人公が迷ってもいい。
予想もしなかった行動に出てもいい。
プロットから大きく外れて、物語が脱線しかけることだってある。
それでも、最後に辿り着く場所だけは知っている。

「大丈夫。最後は、あそこに行き着く」

そう思えるだけで、書き手はずっと自由になれる。
どれほど予想外の嵐が吹き荒れても、一見すると意味のない寄り道に思えても、ラストという目的地が決まっている限り、それらはすべて、最後に物語を美しく着地させるための出来事になる。
終わりを決めているからこそ、途中は自由なのだ。
だから私にとって小説を書くということは、白紙の地図を一から埋めていく作業ではない。
すでに決まっている未来の目的地へ向かって、そこに続く足跡をひとつずつ残していくことなのだ。


そんなふうに物語を書いていると、ときどき不思議な感覚になる。
ふとペンを置き、日常へ戻った瞬間。
原稿から顔を上げれば、見慣れた部屋がある。
窓の外には雲が流れている。
さっきまで物語の未来を書いていた手で、マグカップを持ち上げる。
その瞬間、ふと思うのだ。

――もしかして、私が今生きているこの現実も、同じなのではないか。

私たちは、自分の人生の先に何が待っているのかを知らない。
だから、ときどき不安になる。
この選択で合っているのだろうか。
この道を進んで大丈夫なのだろうか。
あの出来事には、いったい何の意味があったのだろう。

けれど、あとになって振り返ると、不思議なくらい点と点が繋がっていることがある。
「なんとなく」で選んだ道の先で、思いがけない人と出会った。
当時はただの失敗だと思っていた出来事が、数年後には「あれがあったから今がある」と思えるものになっていた。
あのときは意味がわからなかった出来事が、後になって人生の重要な一場面だったことに気づく。
まるで、小説の伏線が時間をかけて回収されていくように。

もし私たちも、先の見えない暗闇を手探りで歩いているように見えて、実はすでに完成された物語の途中にいるのだとしたら。
そう考えると、日常の中で起こる出来事の見え方が少し変わる。
今は意味がわからないことも。
ただの遠回りに思えることも。
偶然としか思えない出会いも。
まだ伏線として置かれたばかりの一場面なのかもしれない。


「最初から結末が決まっているなんて、運命に縛られているみたいで嫌だ」

そう感じる人もいると思う。
けれど、私にとってはむしろ逆だった。
現実にもラストがあるのだと考えたとき、私は不思議なくらい自由になった。

なぜなら、その結末は――ハッピーエンドだからだ。

最後に最高の場所へ辿り着くことだけが決まっているのなら、途中でどんな道を選んだっていい。
迷ってもいい。
間違えてもいい。
立ち止まってもいい。
予定とは違う場所へ行ってしまってもいい。
どんな出来事も、どんな選択も、最後には物語の一部になる。

小説を書くとき、主人公が途中で道を間違えても、私は知っている。
最後には、あの場所へ辿り着く。
だから、主人公を自由に歩かせることができる。

もしかすると、人生も同じなのかもしれない。
今の私たちには、ラストシーンが見えていないだけ。
だから「この選択は失敗だったのではないか」と怖くなる。
けれど、もし本当に最後がハッピーエンドだとしたら。
今起きていることを、すぐに「失敗」と決めつけなくてもいい。
焦らなくてもいい。
遠回りをしてもいい。
意味がわからない出来事があってもいい。
いつか振り返ったとき、その出来事が思いがけない伏線として、別の出来事と繋がるかもしれないから。

強い直感に従って選んだ道も。
なぜか心に引っかかった出来事も。
当時は無意味に思えた出会いも。
全部、まだ物語の途中に置かれた一場面なのかもしれない。
だから私は、未来をすべて知ろうとは思わない。
ラストシーンだけが、先に決まっていればいい。
あとは、その場所へ向かって、一日ずつ歩いていけばいい。
小説の主人公がそうであるように。

私たちも、自分の物語の途中にいる。
今はまだ、何の意味もないように見える一日も。
いつか振り返れば、きっと物語を完成させるために必要だった一ページになる。
そう思えるだけで、今日という日を少しだけ安心して生きられる気がする。


人生のラストシーンは、まだ見えない。

けれど、もしそこに最高のハッピーエンドが待っているのなら。
今はただ、次の一行を書いていけばいい。

物語は、まだ途中なのだから。




「#エッセイしりとり」のバトンを、次の方へお渡しします🌿

いつも楽しく、そしてためになる記事を届けてくださる私のフォロワー様へ、そっとバトンをお渡ししたいと思います✨


今回のお題は、

    【る】


「る」から始まるタイトルで、記事を書いていただけたら嬉しいです☺️

それでは、今回バトンを受け取っていただきたいクリエイターの皆さまをご紹介します。
もしご都合が合いましたら、ぜひ楽しんでご参加いただけたら嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします✨



カンナギ晴様

幻想的でどこか切なく、物語の世界へ静かに引き込まれていく文章がとても印象的です。
特に、和の情景や怪異を織り交ぜながら、人の心や愛、記憶などを丁寧に描かれている作品が美しく、読み終えたあとにも深い余韻が残ります。



瑞葉水琴様

現実と異世界が交差する「心界ファンタジー」を通して、人との出会いや絆、選択、そして運命について描かれている作品が壮大かつ繊細でとても惹かれております。



お二方様へ

いつも皆さまの素敵な小説やエッセイを拝見しております🌿

今回のお題が【る】ということで、
皆さまならどんなタイトルを選び、どんなお話を書かれるのだろうと、ふと興味が湧きました。

普段から素敵な記事を書かれている皆さまだからこそ、ぜひ今回のバトンを受け取っていただき、その文章を読ませていただけたら嬉しいなと思い、お声がけしました☺️

もしタイミングが合いましたら、無理のない範囲でご参加いただけたら嬉しいです。
もちろん、お忙しかったり、ご都合が合わなかったりする場合は、どうぞお気になさらないでくださいね。

この企画をきっかけに、皆さまと楽しいバトンを繋げていけたら嬉しいです🌷
ご検討いただけましたら幸いです。
どうぞよろしくお願いいたします✨


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