【岐牒記】#125 note20230318 花粉症でない腫瘍かなにか 災害の来る前に note version
【岐牒記】note20230318
朝は雪が降りしきり、昼は霙(みぞれ)が地に撒かれ
スギ花粉は少し収まっているのだろうか
マツリは時々花粉症になる
今のマツリは花粉症じゃないけれど
いつもマツリは癌になることが多い
マツリの体のあらゆる臓器がこぞって腫瘍になろうと
競っているかのようだったが それは
マツリのチカラの代償なのかもしれない
ボクもマツリも殆ど50歳になる前に死んでいた
どちらかと言えば20台に亡くなることが多かった
それでもたまに90歳過ぎてマツリに介護されるとか
無いわけではなく ただ本当に稀なことだった
スギ花粉が流れたあとの道路は少しすっきりとして見える
マツリは今日は休みでボクは定時で病棟から上がる
マツリは寝室のベッドで横になっている
ダイジョウブ? 声に出して聞く
うん マツリの肩が少し動く
病院は行ったんでしょ?
マツリの隣に座って聞く
行かなくても分かる
ダイジョウブよ 私はサツキより強いから
そおいう問題じゃないと思う
マツリがベッドから起き上がる
Tシャツから伸びた腕が今年になってさらに細くなった
ペールブルーに透けて白い腕がボクを手招く
ダイジョウブ 私はサツキの理想の女なんだから
そおいう問題じゃないと思う
マツリはマツリしかいない 言葉に定義できない
でも サツキは私の男よ それが私の定義
ロウソクの揺らぎのようにマツリが笑う
病気になって災害に立ち向かうのはつらいわね
まだ決まったわけじゃない
不意に寒気がする
エアコンつけてないの?
エアコンが一番電気食うのよ先月の電気代いくらだと思う?
計算上すでに生活費に余裕はなかった
でも電気代くらい何とかなるよ
いいの 寒くなんかないから
ボクはマツリの肩に手を回し抱きしめる
ほらこんなにサツキが暖かくしてくれる
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ここでは無い どこか ボクタチはどこに行けばよかったのか
【西暦2100年 人類がたどり着けない壁があった その壁を乗り越えるべく、 二人のナースが挑んでいる 無限に分岐する並行世界の物語】
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フリーNurseになって、収入がマイナスです💦 創作のための時間を増やしていきたいと思います。