上条デイズ|#4ヒゲ君|地域猫
上条靖之は、休日の朝、悩みがある。
休みの日だから、寝ていたほうが良い。
いや、寝すぎると夜寝れなくなる。
どうすれば良いのだろうか。
疲れが取れていない気がするし、
起きたほうが良い気もする。
そんな時は、悩みをいったん横に置いて、散歩する。
口の周りが茶色のヒゲ君に決めてもらおう。
ヒゲ君は、近くの公園でよく見かける地域猫。
野良猫とは違い、去勢されていて、
エサをあげる人も決まっている。
ヒゲ君に会えたら、もう少し散歩して
ずっと起きていよう。
会えなかったら、もう一度ふて寝しよう。
そんな感じだ。
ヒゲ君には、会える時もあれば、
会えない時もある。
だけど、それがヒゲ君の自由。
ヒゲ君の考えを尊重しよう、
そう思っている。
でも上条は、本当は知っている。
一度布団から出てしまえば、
二度寝することがないということ。
エサは小さなカバンに入れる。
飲み物は冷蔵庫から取り出す。
行ってきます。
この場にはいない妻に向かって、手を振る。
今日も外は良い天気だ。
