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上条靖之は、休日の朝、悩みがある。
休みの日だから、寝ていたほうが良い。
いや、寝すぎると夜寝れなくなる。
どうすれば良いのだろうか。

疲れが取れていない気がするし、
起きたほうが良い気もする。

そんな時は、悩みをいったん横に置いて、散歩する。
口の周りが茶色のヒゲ君に決めてもらおう。
ヒゲ君は、近くの公園でよく見かける地域猫。
野良猫とは違い、去勢されていて、
エサをあげる人も決まっている。

ヒゲ君に会えたら、もう少し散歩して
ずっと起きていよう。
会えなかったら、もう一度ふて寝しよう。
そんな感じだ。

ヒゲ君には、会える時もあれば、
会えない時もある。
だけど、それがヒゲ君の自由。
ヒゲ君の考えを尊重しよう、
そう思っている。

でも上条は、本当は知っている。
一度布団から出てしまえば、
二度寝することがないということ。

エサは小さなカバンに入れる。
飲み物は冷蔵庫から取り出す。

行ってきます。
この場にはいない妻に向かって、手を振る。
今日も外は良い天気だ。

#短編小説


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