子供を思う気持ち|友人の父の通夜
友人のお父さんが、急になくなった。
その通夜の帰り道、上条靖之は色々と考えてしまった。
友人のこと、両親のこと、親不幸なこと。
そして、子供のこと。
娘は社会人になって、もうじき結婚もする。
父親の気持ちは娘にはわからないだろう。
けど、親のことを考えずに、娘には幸せになってほしい。
親として、ぼける前に死にたい。
そんな気持ちしかない。
できれば介護はしてほしくない。
元気なころの親のことだけ、記憶に残してほしい。
そんな気持ちを日々抱えている。
元気なうちは、ご飯を一緒に食べたい。
たまには、盆と正月で良いから会いたい。
そんな気持ちになる。
しかし、娘には娘の生活がある。
年に何回か会えれば、きっと幸せの仲間入り。
そう思いながら、上条は月をもう一度見上げてみた。
