生きている人間において…
人は、生きている相手には残酷だ。
年齢を見て、外見を見て、立場を見て、平気で言葉を投げる。
「もう若くない」
「おばさん、おじさん」
「ばばあ、じじい」
「年齢を考えろ」
そうやって、生きている人間を雑に削る。
けれど、その人が亡くなった瞬間、同じ年齢は急に別の意味を持つ。
「まだ若いのに」
「これからだったのに」
「早すぎる」
私は、そこに強い違和感を覚える。
矛盾が透けて見える。
生きている間は年齢で裁き、
失われた瞬間だけ可能性として惜しむ。
それは優しさなのか。
それとも、失ってからでないと価値を見られない人間の身勝手さなのか。
Nemesis - ASTRA -
