詩 – 闇の中の灯
たまには刃を置いて、光だけを残す。
今日もまた、世界は加速する。
歩幅を合わせられなければ、置き去りにされる。
誰もが無言のまま走り続け、
笑顔の裏で、心はすり減っていく。
疲労は静かに積もり、
声を上げる余裕すら奪われる。
「もう無理だ」と言えないまま、
ただ夜に沈んでいく。
けれど——
闇は奪うばかりじゃない。
深い闇の底には、
かすかな光がひっそりと揺れている。
その光は眩しくはない。
誰も振り返らないほどに小さい。
けれど、寄り添うように
「まだ生きていていい」と囁く。
その声を聴いたとき、
初めて知る。
闇を知る者だけが、
ほんとうの優しさを宿せるのだと。
Nemesis - ASTRA -
