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「料理が苦痛だ」は、闘い続ける人の心のデトックス本。

「料理が苦痛だ」
この本を見つけた時ドキッとした。
自分でも気づかないふりをしていた、心の声が、タイトルになっていたから。

本の表紙はとてもシンプルで、「料理が苦痛だ」という言葉のフォントが
生々しく、憂鬱な日々を想像させる。

この本は著書の本多理恵子さんが、自分と同じように 『料理を苦痛に感じている人を少しでも楽にしてあげたい』と思い執筆したものだ。

「ちゃんとした料理」「作り続ける」事に疲れてしまったすべての人に。と始まる。

この本の中で、本多さんは料理から離れてみることを提案している。
つまり一定期間料理を作らない事。

作り続けているから、献立を考え続けているから、苦しい。

いつも同じ角度から向き合うと解決策が見えなくなると。

一定期間料理を作らない事。
それを実行するための方法を考えてくれている。
方法は何も珍しくはないのだけど、そこに具体性を持たせて、現実味を出すことで、料理を作らない日々が想像できる。

そうすると料理との適切な距離感が見えてくる。
家族の期待と自分の理想とのギャップ、こうしなきゃ、あーしなきゃ、とがんじがらめになっていたものが解ける感覚がある。

だいたいの人が、「あ~作りたくない、でもそんな事はいってられないしな。」という願望でピリオドを打つ所。
その先を本多さんは実践して、ビジョンを示してくれている。

料理嫌いの苦痛を和らげるのは、簡単レシピでも、キッチン断捨離でもなく
料理を作りたい気持ちになること。
自分を休めるメンタルのセッティングが一番大事なのではないかと教えてくれる。
時折、本多さんの紡ぐ優しい言葉や癒されながら、また主婦(主夫)あるあるに共感を覚えながら、読み終わる時には心が軽くなっている。


料理に限らず、生み出す事は時に苦しい。
結果がうまくいく時ばかりではないし、自分のメンタルや体調、痛いほどにそのときの自分が反映される。
「もう作りたくない」どうしてもそんな気持ちに呑まれてしまう時がある。

普通だったら、オープンにしないマイナスな気持ち。
それがプロであるんだったら、なおさら見せたくない気持ち。
本多さんは周囲からの誤解を恐れずに、自分と同じ様に悩み、鬱々とした日々を過ごす人のために、この本を出してくれている。

私は普段、調理の仕事をしている。
仕事で料理をして、家に帰ってからもごはんを作って家事をこなしている。
つまり、職場でも家でも1日の大半は食材をきったり、焼いたり、洗い物をしている。
それでも料理を続けられていて、料理を軸に自分で起業したいとさえ思っている。
私が料理を嫌いにならずにいれているのは、夫との料理分担の存在が大きいと、この本を読んで改めて思った。
私たち夫婦は週末、土日のごはんはイレギュラーがない限り夫の担当。
週末ご飯を作らなくてもいい日があると、頭が料理の事考えなくて良いから気が楽だし、息抜きができる。
人が作ったごはんを食べる幸せがあり、夫は私とは違うタイプの料理を作るので発見がありでおもしろい。

もし、たった一人で、この終わりがない作業に立ち向かっていたら…。
料理を仕事にしたいなんて微塵も思わなかったんじゃないか。

むしろ、嫌いになっていたかもしれない。

もう料理や家事は、とっくに1人が背負うものではなくなっているって事。
献立に関しても、作る人がもっと自分本位で作ってもいいんじゃないかと思う。
人が増えると献立もそれだけ複雑になる。
食べる人はそれが嫌だったら、作る側にまわる。
作れなかったら徐々にその力をつける。
当事者が子供や、高齢者でもない限り、できない事ではないはず。
そしてそれが当たり前の世の中になればいいなと思っている。

必要以上にあなたが1人でしゃかりきにならなくても、時間が人を変え、あなたをフォローしてくれる。という本多さんの言葉。
我が家の場合、子供も大分大きくなった今、少しずつそれが実感としてある。
この本を読んで子どもたちにも、もっとキッチンに立ってほしいなと考える様になった。
お願いすれば配膳や、下ごしらえを喜んでやってくれる。
機会を与えてないだけで、子どもにとって料理はこちらが思っている以上に興味をそそるのかもしれない。

親がしてあげられる事は、作って与える事ばかりではなく。
自分で作ることの達成感だったり、食事を作る側の立場を経験させたり。
それらを自分で生きる力に変えていく手助けが、私にできる食育かと思う。

最後に、自分自身がこれから表現していきたい料理の話。
映えでもなく、きらきらでもなく、見る人を緊張させない日常の料理。
うまくいかない日もあって、自分天才なんじゃないというあ上がる日もあって。
材料が揃ってない時もあるし、スーパーで買い物いった日は品数多くだしたり。だって日常だから。

SNS映えする料理もいいけど、高タンパク質だ、ヴィーガンだ、グルテンフリーだとアカウントに強烈に特徴がなくたって、写真の見栄えがそこそこだって。
こんな家事のあり方いいな、気持ちが楽だな、自分でも作ってみたいなと思える料理を発信をしていきたい。

料理と闘っている皆さん、いつもお疲れ様です。
駄文を読んでいただきありがとうございました。

我が家の晩ごはんInstagramを始めました。

我が家のキッチンから日々の料理を発信します。
まだまだ未熟で、突っ込みどころ満載かと思いますが。
ご興味があれば覗いてみてください。


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