日報(6月5日(金))
6月2日から5日までの4日間、棚田の管理者様に許可を頂いて早朝のドローン撮影を予定していました。目当ては「田毎の月」。航空撮影でも地上撮影でも、水が張られた田に写る月を撮りながら移動していくと、田から田へと月が動いているような映像が撮れます。
それを、歌川広重の浮世絵にちなんで「田毎の月」と私は呼んでいます。
昨年は浜松市内の白橿の棚田で「田毎の月」を撮影できたので、動画をリンクします。再生時間は3分12秒。AIで生成した音楽を使用しています。
この撮影の時点ではドローン飛行の許可・承認に関して、夜間飛行は包括申請でとっていなかったので日の出時刻を待ってから撮影しなければなりませんでした。幸い、日の出方向に山のある棚田だったので、日の出時刻後も一定の暗さがあって田に写る月の撮影ができました。
それで今年もと考えていました。
「田毎の月」の撮影には条件があります。
まず、田に水が張られていること。しかも稲が植えられていないか、それほど茂っていないこと。
そして、月が田の水面を照らしてくれて、その照り返しを撮影できる高度をドローンが維持できることです。
前者の条件に適うのは田植え前後しかありません。田植え前の代掻き(しろかき)が行われるよりも前の時期では田に水が引かれていません。ですので、浜松市内の棚田の場合は6月しかチャンスはないと思われます。
後者につきましては、国立天文台の暦に関するページと照らし合わせて検討するのですが、夕暮れや夜明けの前後で月が十分な高度を保って棚田を照らしてくれる日は、それほど多くないです。夜中の撮影も厭わないのなら条件は広がりますが、人気のない真っ暗な棚田で独りぼっちの撮影をするのは気がひけます。何より、水面に月が写っても周囲が真っ暗では面白い映像になりませんし…。
あと、本当は満月の日に撮影したいのですが、上に記した条件では昨年も今年も月齢18(満月から半月の間)くらいの日しかなく、広重の絵のようなまん丸月夜で「田毎の月」を撮るのは叶わずにいました。
とにかく、半月でも良いので昨年のように撮影ができたらと思っていましたが、今年は月の入りが昨年よりも2時間近く早いので、南東に開けている白橿の棚田よりも西に開けている久留女木の棚田の方が月を見やすいだろうと考えて、撮影場所を決めました。
そんな趣旨をお伝えして、久留女木の棚田の管理者様から許可を頂きました。今年は国交省から夜間飛行でも包括申請を承認してもらっているので、日の出時刻を気にせずにドローンを飛ばすことができます。
ただ、撮影予定の日程と台風6号の通過とかち合ってしまい、3日は強風と豪雨のため全く無理、2日と4日・5日は現地に行きましたが曇りや断続的な雨のため、月を見ることができませんでした。天候だけは仕方ないです。
その代わり、5日には曇り空の下に雲海が発生していましたので、月の代わりに撮影することにしました。
地上からは見えなかったのですが、高度50mほど上昇させると東の空に虹が見えました。冒頭の画像がそれになります。5月1日にも虹を見たとの日報を記しましたが、それよりも南の方角でした。日の出の時刻になぜ東の空に虹が現れたのかわかりませんでしたが、田毎の月が撮れなかった代わりのプレゼントだと思い空撮を試みました。
5月1日と同じようにほんの片端だけが、ごく薄く現れただけですので、映像的にはそれほど面白くはないかもしれません。でも、思わぬものが撮れて少し嬉しかったです。
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