最近、新車のクルマ価格が高いのは、なぜか?
ディーラーのショールームに立ち、価格表を見る。思わず息をのむ。
「こんなに高かったか?」
最近、そう感じる人は少なくないだろう。
だが本当に、クルマは“異常に”高くなったのか。
それとも、私たちの感覚が変わったのか。
■ 鉄の塊から、走るコンピュータへ
かつてのクルマは、言ってみれば
• 鉄
• エンジン
• タイヤ
• ハンドル
だった。
いまはどうか。
• 自動ブレーキ
• レーダー・カメラ
• 大型ディスプレイ
• コネクテッド通信
• OTA(無線更新)
• 電動化バッテリー
クルマは「移動手段」から「デジタル製品」へと変貌した。
価格が上がったというより、
中身が別物になったのだ。
■ 見えないコストの正体
さらに、見えにくい負担がある。
• 衝突安全規制
• 排ガス規制
• サイバーセキュリティ規制
• 半導体・電池価格の高騰
メーカーはそれらを吸収しきれない。
価格に転嫁するしかない。
しかも今は、「台数勝負」から「利益率重視」へと戦略が変わった。
値引きは減り、装備は上位グレードが標準化される。
平均価格は自然と上がる。
■ それでも違和感が残る理由
だが、問題はそこではない。
本当の違和感は、
クルマの価格が上がったことより、
私たちの所得が追いついていないこと
ではないか。
物価は上がり、生活費も増える。
可処分所得は伸び悩む。
だから高く感じる。
■ クルマは贅沢品になったのか
かつて、クルマは「生活必需品」だった。
いまは「高機能商品」だ。
スマートフォンのように、
数年ごとに技術が進化する。
安全も、快適も、通信も、
すべて込みで一台。
それは豊かさの象徴か、
それとも重荷か。
クルマが高くなったのか。
それとも、時代が変わったのか。
価格表の数字の奥にあるのは、
技術革新と経済構造の物語である。
“You’re not just buying a car anymore — you’re buying the future.”
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