青犀牛 / DennisB05(Blue Rhino)
まるで装甲のような青白い肌と、獲物を狙うかのようにうねる獰猛な黒いトップスパイン。その存在感から「サイの角」を連想させる人気品種『青犀牛』。複数のネームが入り乱れるミステリアスな出自と、界隈のリアルな事情に迫ります。
名称 / 別名
: 青犀牛Blue Rhino / DennisB05
作出者
: 台湾のナーセリー・ブリーダー『Dennis』氏
出自・歴史:
ベースとなっているのは、台湾の著名ブリーダーDennis氏の管理コード「DennisB05」です。
現在広く定着している
「青犀牛」という名称はSA plants GARDENさんが命名したものであり、一方で国内老舗販売者さんでは「Blue SP」と呼ぶ事もある。
また、有名ナーセリー「毒刺(DOKUSASHI)」の特定の株(BQなど)と同種ではないかという噂も囁かれていますが、Dennis氏や毒刺側からの明確な言及はなく、その正確な関係性やルーツについては不明な点が多く諸説あります。
ビジュアルの最大の特徴は、マットな質感の青白い葉(ブルーグレー)と、それと強烈なコントラストを描く黒く分厚い極太の鋸歯です。
天を衝くように長く太くねじれるトップスパインはまさに「犀牛(サイ)」の角そのもの。
重心の低いボール状のフォルムにまとまりやすいのも魅力です。
また育成面における重要な実用データとして、基本的には成長がゆっくりな「大器晩成型」ですが、プレステラ105サイズ(約10.5cm鉢)あたりに到達した段階から急激に肥大化しやすいようです。
成長速度が一気に上がるので105サイズからの育成が腕の見せ所です。
Deep Note:界隈の噂・考察(Rumors & Lore)
「詐欺まがいのすり替え」横行している。
一部の海外市場やフリマアプリでは安価な「青犀牛のTC」を名乗る株が多数出回っています。これは単なるネーム管理のミスやTC栽培のブレなどではなく、「明らかに別の安価な株(ノーネームなど)を青犀牛として売りつける詐欺まがいの行為」が横行しているのが実態です。
特に青犀牛は成長が遅い大器晩成型であるため、小さいうちは本物との見分けがつきません。その特徴を悪用され、購入した株が本物かどうかは「大きくなるまで何年も育ててみないと分からない」という、アガベ界隈の闇とも言える恐ろしい事情がここにはあります。
これからお迎えする方へ
異常なプレ値がついていた一時期に比べれば価格も落ち着いてきましたが、だからこそ安易に「安いTC株」に飛びつくのは非常にハイリスクです。
青犀牛本来の黒鋸歯やマットな青葉を確実に楽しむためにも出処がハッキリしている「親株の顔が確認できるOC子株」を国内の信頼できる趣味家やショップから入手することを強くお勧めします。
青犀牛(DennisB05)は成長がゆっくりな大器晩成型だからこそ、あの獰猛な姿をじっくりと時間をかけて作り込んでいく過程がたまらない品種です。
黒く厳つい鋸歯がバチッと展開した時の達成感は、アガベ育成の醍醐味そのものだと言えます。
今回の記事が、今後の育成や株選びの参考になれば嬉しいです。
最高の青犀牛を見つけてみてくださいね!
※Dennis氏確認済み
