鬼爪(🇹🇼) /皮卡丘(ピカチュウ)/ 雪峰
アガベ 鬼爪 / ピカチュウ(Agave titanota 'Ghost Claw')
幅広く真っ白な鋸歯が、キャラクターの耳や雪を被った山の峰のように見える人気品種。成長とともに顔つきが劇的に変化し、完成した株の圧倒的な姿は多くのアガベ愛好家を魅了してやみません。
• 名称 / 別名: 鬼爪/ 皮卡丘(ピカチュウ) / 雪峰 /
• 作出者: 不明(台湾のナーセリーによる選抜・作出という説が濃厚ですが、明確な個人の作出者や作出年は公式には記録されておらず諸説あり)
• 台湾ナーセリー発祥の「 鬼爪/ 皮卡丘(ピカチュウ) / 雪峰 」として有名ですが、そのルーツや同系統の株として、アメリカ・ノースカロライナ州のナーセリー(Plant Delights Nursery)が2018年にリリースした 'Mean Streak(ミーンストリーク)' の存在が挙げられます。
日本の専門的な市場では「Mean Streak = US由来の鬼爪」として扱われることも多く、アガベの血統の奥深さを物語る品種です。
• 特徴: 最大の特徴は、トップスパインからサイドにかけて展開する非常に幅が広く、扁平な真っ白の鋸歯です。やや青みがかった緑葉との強烈なコントラストが目を惹きます。
最大の魅力は成長過程にあり、子株のうちは独立していた鋸歯が、中株以降になると繋がり始め、極太の帯状になる「連刺(レンシ)」を形成します。株姿はコンパクトなボール状(球状)にまとまりやすく、強光と辛め(少なめ)の水やりでじっくり作り込むことで、圧倒的な迫力を持つ完成形へと仕上がります。
■ Deep Note:界隈の噂・考察(Rumors & Lore)
実は、アメリカで発表されたオリジナルの 'Mean Streak' は、葉の中央に太い黄色のラインが入る「中斑」のチタノタとして記録されています。
しかし現在、台湾の鬼爪と同じく「緑葉に真っ白な連刺」を持つ株として流通している背景には、斑抜け(青上がり)の個体が台湾へ渡ったのか、それとも特徴が酷似した別ルートの選抜株が交わったのか……。
名前と血統が入り乱れる、チタノタならではのロマンとミステリーが詰まっています。
確実な株を手に入れるための最適解
現在のアガベ市場全体で価格が落ち着いてきており、安価なTC株(組織培養株)も流通するようになりました。しかし、この品種に関しては大きな注意点があります。それは、細長い棘を持つ**「中国産の鬼爪(三叉戟 / Crazy)」と、本種である「台湾産の鬼爪(ピカチュウ / 雪峰)」は全くの別物**であるということです。
さらに、子株の段階では白鯨や夕映厳竜などと見分けるのが非常に困難です。そのため、安易に素性不明な安価な株に飛びつかず、信頼できる育成者やショップから、親株の顔(連刺の出方など)がはっきり確認できるOC(オリジナルクローン)のカキコを入手することが、将来美しい株に育てるための最も確実な近道です。
子株の頃の可愛らしい姿から、成長するにつれて荒々しい「連刺」へと変貌していく鬼爪は、育てる過程そのものが非常にエキサイティングな品種です。日々の観察を楽しみながら、ぜひあなただけの最高の一株を作り込んでみてください。少しでも皆様のアガベライフのお役に立てれば幸いです。
情報提供:LOSAGAVE様
