日没まで。 


いつも地の底を這うような陰気臭い文章を平気で書き連ねる人間は、この文章を書くにあたり、自分よりもはるかに正常な思考を持つ人間に、これを書いても良い、という許可を得ました。


私は一瞬、行った事もないボルネオの森にいて、そこで仔象を見ました。

すぐに正気に戻りました。
私がいた場所は、家の近くの木が生い茂る森のような公園でした。
そこには、全身灰色の服をお召しになった年配の男性がいらっしゃいました。

私はあの方を仔象だと‥‥

すぐに思い出したのは、以前も書いた話しです。

建築会社のビルの入り口のガラスのドアに貼ってあった「職人募集中」の文字を、「恋人募集中」と見間違えた事。

どちらも時間は夕方、日没前。

私の目が霞む時間です。

この時間帯の自分の目は信用できません。


先日、前方から歩いて来る方を見て「ご近所の方だ」と思いながらも、この時間帯の自分の目は信用ならないからと、そのまますれ違おうとしましたが、「こんばんは」と笑顔を向けられ、慌てて「失礼しました」と挨拶をする羽目になりました。

人をゾウと見間違う話しの方が、いつもの暗い話しより、何倍も普通な気がします。


娘の許可を取って書く話しではないように思いましたが、これ以上変な人だと思われたくない、心理です。





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