Black Sabbathの入口は『Paranoid』が正解なのか
なにかしら音楽のランキングなり特集なりでblack sabbathのアルバムが取り上げられる場合、十中八九出てくるのが2ndアルバム『paranoid』だろう。複数枚が登場したとしても大体はこれが真打扱いされている。例えばrolling stone誌のメタルアルバムトップ100で堂々の一位だし、オールジャンルのトップ500でも139位という微妙な順位ながら一応ランクインしている。(それにしても低すぎだろう、耳腐っとんかRS誌よ)
マーベルの「アイアンマン」経由で知ったという人も結構いそうだ。(ところで「iron man」の歌詞に出てくるアイアンマンはヒーローどころか人類へ復讐を企てているのだが、そんな曲を映画に起用して良いのだろうか)
曲単位で見ても、代表曲といっていい人気曲が並ぶ。他のミュージシャンによってカヴァーされることも多く、特に表題曲「paranoid」はsabbathの曲で最もカヴァーされた曲なのでは。(多分)
カヴァーから入る、という択
というわけで、sabbathを初めて聴くにあたってまず後続によるカヴァーから入るというのもアリなのではないか。実は、自分自身最初に聴いたのがfaith no moreによる「war pigs」カヴァーだったりする。ほかにカヴァーでパッと思いつくのでいえばpanteraの「planet caravan」か。激しめのメタルを好んでいるならpanteraは通るだろうし、オルタナを漁っていればfaith no moreには行き着くはず。割と『paranoid』収録曲にでくわす範囲はひろいのではないだろうか。
このアルバム、前作から半年ほどでリリースされたにしてはかなり音楽性に変化が生じている。さすがにもうブルースロックとは呼べないだろうし、1stを聴いて「古い」と感じてしまってもよりハードロックなこっちなら馴染み易いかもしれない。
ただ、「paranoid」を聴いてこのアルバムを手に取ろうと思った人は注意が必要だ。「paranoid」はsabbathのなかでも一二を争うシンプルな曲だが『paranoid』の他の曲はというと、複数のリフを詰め込み目まぐるしく展開する「war pigs」「iron man」にお洒落な「pranet caravan」、ゴリゴリドゥームな「electric funeral」「hand of doom」、そして摩訶不思議な「rat salad」「fairies wear boots」とどれひとつとして似た曲が無いので面食らうことになる。ozzy在籍時の初期8枚のうち後半の4枚はプログレに接近した作風となっているが、『paranoid』の多彩さはその萌芽といえるのかもしれない。とまあうだうだやってみたものの、結局最初の4枚だったらどれから入っても良い気がしてきた…
逆にこのアルバムから入ってカヴァーしてるバンドを漁っていくのもいいかも。(electric wizardとorange goblinがおすすめ)
