吹奏楽コンプレックス
5歳からピアノを習っていた私は、中学生になったら他の楽器もやってみたい!絶対吹奏楽部に入るぞ!と思っていた。
それなのに、結局美術部を選んだ私が吹奏楽部に入らなかった理由は「吹奏楽部に入った姉が激病みしていく過程を見ていたから」だ。
姉は、最初こそ初めて手にする楽器にわくわくして楽しそうに毎日学校へ通っていた。
…が、ハードなスケジュール、顧問からの厳しい指導、部内の人間関係などに疲れ果て、2年生の時に退部をした。
あ、自分やれねぇ、これ。
そう思った。
音楽って、音を楽しむものじゃないんですか…?
人間関係はまあ置いとくとして、吹奏楽部の顧問ってなんであんなに怒るんですか?
吹奏楽の旅とかテレビで見てる時もめっちゃ怖かったもん。
それに、全員が全員プロを目指す集団でもないのに、勉学に支障が出るほど部活部活の日本の学校の制度ってどうなんだろう。最近はちょっとゆるくなってきてるんだっけ?
音楽に全力を注ぎ込むなんてハイリスク。それより、将来いろんな可能性に対応できるように勉強時間を確保したいと、現実主義キッズだった私は考えた。
中学生に上がった私は、吹奏楽を楽しんで続けられている子を見るたびに心にちくりとした痛みを覚えていた。
その憧れともコンプレックスとも言える気持ちが膨らんだ私は、中学生〜高校生の間でピアノに打ち込んだ。ピアノ教室自体は15歳で辞めたが、様々な楽譜を買い、いろいろな曲に挑戦した。打ち込みで下手くそな作曲もした。
それに、吹奏楽の人がやったことがないかもしれない楽器に挑戦しようと思い、ギター、ウクレレ、ウクレレベース、簡易ドラム、篠笛、ザフーンなどの楽器を練習したり、音を重ねていわゆる「一人で演奏してみた」系のこともした。
社会人になってからは、音楽理論を勉強してみたり、耳コピの訓練をしたりもした。
この経験があったからこそいろいろな楽器の楽しさがわかったし、一つの曲を奥行きを感じながら聴くことができるようになった。
こういう形で悔しい気持ちを昇華させようとした自分は偉いと思っている。
今でも何か機会があれば吹奏楽やってみたいなあと思うが、でもずっと一人で楽器に打ち込んできた私は、他の人と合わせるのが難しいかもなあとも思う。
でも!
来世は!!
吹奏楽部に!!!
入部します!!!!
絶対に!!!!!!!
マーチングバンドでも可!!!!!!!!
