鉢に盛る🌱根っこが喜ぶパラパラチャーハンな土作り。植物が求める排水性と保水性の両立とは?
家庭菜園やガーデニングを始めると、まずはじめにぶち当たる壁がある。
苗についている説明文の、あの矛盾に満ちた一言。
「排水性と保水性の良い土に植えましょう」
……ん?
どうゆうこと?
排水性と、保水性は両立できるのか?
「汁なしの、豚骨ラーメンをください」と言われているような矛盾を感じる。果たしてそれは、ラーメンか。一気に哲学めいてくる。
この哲学にも似た矛盾と対峙し、植物にとって土とは何かを考え、調べ、たどり着いたのだ。
この矛盾を解決する理想の状態こそが、「パラパラチャーハンのような土である」と。
【植物の根っこは「わがままな美食家」である】
なぜ、排水性と保水性の両立なんていう無茶振りが求められるのか。それは物言わず根を張る植物が、静かに要求するからだ。
下半身が男の本体と噂に聞いたが、案外植物もそうなのかも知れない。
植物の根っこは、ただ土に刺さっているだけではないのだ。

【呼吸】: 空気(酸素)を吸って、エネルギーを作る。
【吸水】:水と一緒に、土の中の栄養分を吸い上げる。
【交換】:根は自分の水素イオンを土に渡し、その代わりに栄養素を受け取る。そこには水分が必要。
つまり、根っこは「ウマイ空気も吸いたいし、新鮮な水も欲しい。ついでに至高の栄養補給もよろしく!」と土の中にいながら要求してくる、わがままな美食家なのだ。

この「空気・水・栄養」のトリプルコンボを成立させるために、呼吸が出来る土環境と、養分を用意し、良い塩梅に如雨露で水をあげるのが、人に託された腕の見せ所である。
雨露の如く、如雨露と書いて「ジョ ウ ロ」と読む。ゆっくり読めば読むほど、妙に色っぽい。
したり顔で書いてますが、エスプリ界のグランド・ダームに教わりました。
そして、元々はポルトガル語 “jorro(ジョロ)”に、雅な当て字をしたものだと、AIに教わりました。
ちなみにテントウムシは、天道虫、瓢虫、紅娘と、当て字放題。
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【イメージは、様々な具材を散りばめた、パラパラの黄金チャーハン。】
土の状態を米に例えて表すのなら

お粥のような泥: 隙間がなく、根っこが窒息して枯れる。
生米のような砂土: 水が素通りして、根っこが干からびやすい。
ふっくらご飯のようなマルチな培養土: 万能型だが、果樹などには少し過湿気味なことも。水加減次第でパラパラに。
パラパラチャーハンのような土: 米粒(土の粒や団粒)の間に適度な隙間があり、余分な水分は抜けるのに、米粒(土)自体はしっとり潤っている。根も快適で、排水性と保水性が両立している。この状態を目指したい。
ちなみに私が好きなレンコンは、空気がない泥の中で育つ。
葉っぱから吸った酸素は、食べる部分(地下茎)の「あの穴」まで通され、根まで運ばれる。「あの穴」は、根が泥の中でも呼吸をするための空気孔なのだ。

多くの植物にはそんな穴はないので、呼吸が出来る土環境を整えてやる必要がある。
【土を作る】
自然界では、数千年かけて岩が砕け、死んだ動植物が積もり、ミミズや微生物が耕してこの「チャーハン土」を作っている。このようにして出来た、大小様々な粒の大きさの土の塊の構造を、団粒構造と呼ぶ。

ホームセンターに行くと、様々な土や肥料の種類があり迷う。ざっくりまとめてみた。

園芸沼に一歩足を踏み入れるなら、育てる植物が好きな環境になるように、土を選び、ブレンドする。
果樹や野菜ごとに調整された専用培養土もある。初めての園芸や、少量しか必要ない場合にはそれで十分だと思う。
親切な果樹苗の説明書きには、赤玉土と腐葉土を○:○の割合で混ぜるなどと記してあることがある。なぜ、赤玉土と腐葉土が良いのか。
赤玉土は、数ミリ〜1cm程度の塊で、その粒と粒の間には隙間ができて、水捌けがよく、空気の通り道も確保される。またその粒の中の小さな小さな穴に水が入り込み、適度な保水効果もある。硬質表記の方が砕けにくいとされる。
腐葉土は、植物の栄養というよりは、土の中に大小の団粒構造を作る役割がある。同時に有機物であるため、土を育む小さな生き物達の棲家にもなる。
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ウチではイチジクやブドウ、柑橘などの果樹、トマトや野菜が主なので、果樹苗では赤玉土や日向土と、完熟腐葉土をベースにする事が多かった。その他に余った培養土や肥料、もみ殻くん炭などを少々混ぜたり。
野菜用には市販の培養土をベースに、腐葉土などを混ぜたりした。混ぜるべき土の種類や割合は、種なのか苗なのか、植物の種類によっても多少異なるので、AIにでも聞いてみるのが良いだろう。

3年探してようやく出会ったステビア。葉っぱなのに、ハムると甘いんですよ。グフフ。
オレンジバーム マンダリナ、実にオレンジの香りがした。爽やか。
ストロベリーミント、実にストロベリーの甘酸っぱい香りがした。キュン。
穏やかに晴れた温かな日。混ぜた土を鉢に盛り、苗を植え付け如雨露でキラキラと水をあげたなら、水は溜まることなくスゥーッと土に吸い込まれ、鉢底から余分な水が抜けていく。
翌朝に鉢の土を指でつまめば、しっとりした湿り気を感じる。鉢の中では重なって、つまみ上げればホロホロと崩れる。
至高の「パラパラチャーハンな土」の完成だ。
この頃は、もう春が見えて来ました。
温かい日も増えて来て、植物達も春の支度を始めています。

先日イチジクのメンテをしました。鉢増し(鉢のサイズアップ)と、鉢を変えないものは、固くなった表層の土をほぐして土を足しました。


表面は乾き気味だったけど、中は案外しっとり。
剪定もして、新たな春の、芽吹きを待ちます。
あとがき
実はこの土の記事は、去年noteをはじめて、一番最初に書こうと思った記事です。自分の中の疑問を調べ、まとめて解説した、ただそれだけの単調な文章でした。
当時5月で、植替えの時期(2〜3月)をとうに過ぎてしまっていたため、今の時期見る人などいないかもと思い、最初に下書きに埋もれた記事でもあります。
それを今回引っ張り出して、大幅に書き直しました。文章としてはほぼ全改修です。同じような内容でも、当時の自分と比較して、ひとに読んでもらう文章という意味で、多少なりとも成長みたいなものを感じました。
また家庭菜園の記事も、時々書いていきたいです。

お試し中
最後までご覧いただき、ありがとうございました🌱
