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サウナで血流を良くして健康になろう

空前のサウナブームの渦中、「ととのう」という言葉を聞かない日はないほどですが、単なる流行に留まらず、サウナがなぜこれほどまでに心身に良い影響を与えるのか、その科学的なメカニズムに迫ってみます。2021年からサウナを習慣にし、体調が劇的に改善した私自身の体験も踏まえ、サウナがもたらす驚きの健康効果を深掘りしましょう。

サウナが健康に良い3つの理由:科学が裏付ける「ととのい」の力

① 自律神経を鍛え、全身のエネルギーを巡らせる「温冷交代浴」

サウナの醍醐味は、高温のサウナ室と冷たい水風呂、そして外気浴を繰り返す「温冷交代浴」にあります。この急激な温度変化こそが、私たちの体の根幹を支える「自律神経」に絶大な効果をもたらします。

  • サウナ(高温): 血管が拡張し、心拍数が上昇。全身の血流が一気に良くなります(交感神経優位)。中度の運動をしたときと同レベルまで心拍数が上がるとの研究結果もあります。

  • 水風呂(低温): 血管が一気に収縮し、心臓から遠い末梢血管まで血液が押し出されます(交感神経優位の継続)。

  • 外気浴(休憩): 収縮した血管が再び拡張し、全身の血流がスムーズに流れ出します(副交感神経優位へ急激な転換)。

この「拡張→収縮→再拡張」の繰り返しが、まるで血管のトレーニングとなり、普段の生活では起こりにくい自律神経の切り替え機能を劇的に高めます。その結果、全身の細胞に酸素や栄養が満ち溢れ、多幸感や深いリラックス状態、すなわち「ととのった」状態へと導かれるのです。フィンランドでは、定期的なサウナ浴が心血管疾患のリスクを低下させるという長期的な研究報告もあります。

② 脳をクールダウンさせ、感覚を鋭敏にする「瞑想効果」

現代人は、常に情報過多な環境で「考えすぎ」による脳疲労を抱えています。サウナは、そんな現代人の脳に意図的に「休息」をもたらしてくれます。

サウナ室に入ると、次第に「熱い」という原始的な感覚が思考を上回り始めます。そして水風呂に入る頃には、「熱い」「冷たい」という生命維持に関わる感覚のみが脳を占拠し、仕事や人間関係などの余計な雑念を一切シャットアウトできます。

これは、一種の「強制的な瞑想状態」であり、脳が「考える」という高度な活動から解放されることで、疲労が軽減されます。さらに、この過程でβ-エンドルフィンやセロトニン(幸せホルモン)などの脳内ホルモンが分泌されることも、メンタルの安定やストレス解消につながると科学的に証明されています。

③ 深部体温のコントロールによる「究極の睡眠導入」

サウナが睡眠の質を上げるというのは、多くのサウナーが実感する効果です。その鍵は、体の奥底にある「深部体温」にあります。

人は、就寝約90分〜120分前に深部体温が大きく上がった後、それが低下するタイミングで最も強い眠気を感じ、スムーズに睡眠へ移行します。サウナは、入浴によって深部体温を一時的に上昇させることが可能です。

夜、サウナに入って深部体温をしっかり上げた後、水風呂と外気浴で体をクールダウンさせると、その後、自然な体温低下が起こり、脳に「眠る時間だ」というシグナルが送られます。就寝の約2〜3時間前にサウナを利用することで、睡眠の質が大幅に改善されたという研究報告もあります。

「ととのい」は健康のバロメーター

サウナの健康効果は、突き詰めれば「血流と自律神経の改善」に集約されます。これは、温泉やマッサージなどの「健康に良い」とされる行為と共通する原理です。

体内の血液は、車でいうガソリンのようなもの。全身の細胞に酸素と栄養を運び、老廃物を回収する役割を担っています。この血液の流れがスムーズになることは、疲労回復、免疫力の向上、美肌効果など、体調全般にわたってポジティブな影響をもたらします。

健康管理アプリ「Oura Ring」などのデータが示すように、「体を動かす=血流を良くする」ことがコンディション維持のバロメーターになるのは、まさにこの原理によるものです。

もちろん、サウナは体に一定の負担もかけるため、体調と相談しながら楽しむことが大切です。血流を良くする手段はサウナでなくても構いません。しかし、このブームを機にサウナから得られる「血流を意識した生活」を始めてみませんか。

「自律神経の名医が教える! サウナのトリセツ」など、サウナの健康原理を詳しく解説した書籍も多数出版されています。今後、それらの書籍も紹介しながら、サウナがもたらす深い健康効果をさらに探求していきます。
日々、血流を意識して、心身ともに「ととのった」毎日を送りましょう!

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