会議では、まずマネジメントが「バカ」になれ。~世界の現場から~
会社が大きくなり、自分の役職が上がるほど、会議で「みんな、だんだん意見を言わなくなる。」そんな経験はありませんか?
こちらとしては意見が欲しい。だから、
「何か意見ある?」
「どう思う?」
「遠慮せず言ってください」
と言う。でも、なかなか出てこない。そんなシチュエーションを特にアジアの会社で見かけます。
自分も昔は「もっと積極的に発言すればいいのに」と思っていました。でも最近は、少し考え方が変わりました。
意見が出ないのは、メンバーだけの問題ではない。むしろマネジメントがつくっている空気に原因がある。
マネジメントになると、どうしても普段から真面目な話が増えます。予算、業績、戦略、問題点。
1対1では厳しい話をしなければならないこともあります。そんな人が会議の真ん中に座って、
「自由に意見を言って」
と言っても、メンバーからすれば自由ではありません(笑)。
若い人が発言しないのは、こんなこと聞いていいのかな?自分で調べろとか言われないかな?が根底にあります。会議での発言は”勇気のいる行動”です。
そこで私は、会議では時々、私が最初に「バカになる」ようにしています。
もちろん、ふざけるという意味ではありません。
例えば、
「そういえば、この件ってどうなってたっけ?」
と、答えをある程度知っていても聞いてみる。
あるいは、「この前うちの商品を食べたんだけど、これって今どういう評価なんだっけ?」
と、誰でも答えられるところから入る。
誰でも知っていることを、あえて確認する。
すると、
「そんなこと聞いていいんだ」
「この人も全部知っているわけじゃないんだ」
と、少しだけ空気が緩みます。そこから一人が話し始めると、別の人も話しやすくなる。
最近よく言われる「心理的安全性」も、制度や研修だけで作るものではないと思っています。
会議の最初の5分。
上司の表情。
質問の仕方。
ちょっとした笑い。そういう小さなことで、発言のハードルはかなり変わります。
マネジメントの仕事は、空気を引き締めることだけではない。必要な時には、緩めることも仕事です。
「なぜうちのチームは意見を言わないんだろう」
そう感じた時、メンバーを見る前に、自分がどんな空気を出しているかを考えてみる。
私自身、まだまだ試行錯誤中です。でも会議で一番偉い人が少し肩の力を抜くと、チーム全体も少しだけ話しやすくなる。偉いからいい事言おうと気負っていませんか?
先ずはあなたが”バカ”になる勇気を持ちましょう。
Sometimes, you need to make it easy to speak.

