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満員電車、大惨事寸前でお通じ回避して危うく悟りを開きそうになったとある朝の記録です。


昨日ワイン飲みすぎたので今朝水をたくさん飲んでしまったのです。


なぜ「飲んでしまった」と言いますと、水をグイグイ飲んでそして出勤のため駅まで15分早歩きするとします。
すると腸が刺激されて電車移動中にお通じの流れになってしまいます。確実に。

何回か検証したのですが百発百中です。


こんな体質なので朝に水は飲まないようにしていたのですが、ワインをめちゃくちゃ飲んだ喉の乾きには勝てず……
水をガブガブ飲んでそのまま通勤しました。


電車に乗って早10分……
下腹部に嫌な予感がしてきたのです。

「グルルル……」

まるで虎の唸りのような音が聞こえてきました。


くっ……やはり来たか…とてもじゃないがあと30分この電車に乗り続けることはできない…!
しかし下車すると確実に遅刻だ。

そして今下車したとしても馴染みのない駅の場合、お手洗いの場所探しが難航する!
下腹部を制御しつつ、お手洗いの案内パネルを探しながら早歩きをする…
それは精神的にかなりキツイ!!

かと言ってこのままだと大惨事になる……
ど、どうしたらいいんだぁ~~うわぁあぁ…


冷や汗と共に終わりのない思考ループにハマっていたらどんどこ人が乗ってきて、たちまち電車は満員状態に。


眉間にシワを寄せたキリキリOL!

シワシワスーツの生気ゼロ会社員!

駆け込み乗車にブチキレる車掌!

挟まった荷物のせいでドアを開けたり閉めたり「2号車の前扉の方ぁ荷物お引きくださぁい💢💢」怒りのアナウスが響き渡る車内!

そしてもうすぐ限界を迎える私の大腸!!!

もうカオスだ!あぁ!!!
どうしたらいいんだ!!
あぁー……!!!!!!


精神も大腸も限界に達するその瞬間、私の中で何かが決壊しました。

(天の声)
ルカ…オルカよ…
何を悩む必要があるのですか…
勇気を出して…遅刻しなさい……

………。
ははっ…そうだ…そうだよね…
途中下車して…遅刻しよう…(涙)

天からの導きで我に返ったのです。

もういい。遅刻しよう。覚悟を決めた私はかつて同じトラブルに見舞われて下車したとある駅で降りることにしました。

ドアが開かれた瞬間、大腸に1番負担をかけない気持ち悪い歩き方と顔は都会人らしく涼やかにしておくという技で、記憶を頼りにお手洗いを探す私。

幸い混みあっておらず無事大惨事回避に成功しました。


もはや完全に始業時間に間に合わないので、なんだか働くことがどうでもよくなって次の電車が来るまでボケーーっとしていました。


改札ではところてんのように労働者が放たれていきます。何度も何度も。
みな険しい顔でこれから戦場に向かって行くのです。


上司から怒られ、部下の扱いに手を焼き、お客さんの無理難題に悩ませられると…。



しかしこれはなんだろう、、

私は朝から心臓が止まる思いをして、お手洗い探しのため戦場へ向かう戦士たちの隊列からはみ出してしまって…一体何をやってるのだ?


自分への問いかけが進むたび不思議な気持ちになって、とうとう1人でニヤニヤしていました。人ってね意味わからなくなるとニヤニヤするみたいですね。

ピリオドの向こうが…見えかけた…


…マズイ。
このふわふわした感じだと悟りを開いてしまいそうだし、不審者として通報されかねないのでなんとか職場に行くことに。


すると「電車内で急遽体調不良になりました。下車して駅で休んでいます。すみません」と半分嘘のメールを送った上司が駆け寄ってきてとても心配してくれました。


上司「体調不良ですか…大丈夫ですかねぇ…」



ほんのり覚えた罪悪感の名前を私はまだ知りません。
遅刻してすみませんでした。