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勢いで法人化したら、ただの忙しい自営業者になりました。



前回、

「10年かけて、自分がいなくても利益が出て、最終的には売却できる会社を作る」

という話を書きました。

今回は、

そもそも、そんなことを言っている僕が
なぜ会社を作ったのか。

そのあたりから書いてみようと思います。


結論から言うと、

かなり勢いです。笑


法人化した一番大きな理由は、

「個人より法人の方が、社会的に信用されやすいんじゃないか」

と思ったからです。


当時、売上がめちゃくちゃあったわけでもありません。

緻密な事業計画があったわけでもありません。

「このタイミングで法人化するのが経営的にベストだ」

なんて分析をしたわけでもない。


むしろ正直に言えば、

1年目は本当に何も考えていませんでした。笑


会社をどうしたいのか。

何年後にどうなっていたいのか。

いくら売上を作るのか。

いくら利益を残すのか。

自分がいつまで現場に出るのか。

人を雇うのか。

仕事をどう仕組みにするのか。


そんなことは、ほぼ考えていませんでした。


とりあえず法人を作った。

仕事が来たらやる。

お金が入る。

また次の仕事をする。


本当にそんな感じでした。


今振り返ると、

「会社を経営していた」

というより、

ただ目の前に来た仕事をこなしていただけだったと思います。


それでも法人を作ったので、

自分の中では、

「経営者になった」

くらいに思っていました。


でも実際にやっていたことは、


電話を受ける。

現場を見に行く。

見積もりを作る。

材料を買う。

自分で施工する。

写真を撮る。

報告する。

請求書を作る。

そして、また次の現場へ行く。


ほぼ全部、自分です。


仕事が増えれば、

売上は増える。


でも同時に、

自分の仕事も増える。


忙しくなればなるほど、

なんとなく会社が成長しているような気もしていました。


でも、ある時から思うようになりました。


これ、

会社が成長してるんじゃなくて、

俺が忙しくなってるだけじゃないか。


会社を作ったはずなのに、

出来上がっていたのは、


「法人という箱に入った、忙しい自営業者」


でした。笑


しかも、

その状態を続けているうちに、

だんだん自分でも分からなくなってきました。


「俺、なんでこんなことやってるんだろう。」


会社を作った。

仕事もしている。

毎日それなりに忙しい。


でも、

どこに向かっているのか分からない。


何のために会社をやっているのかも、

だんだん分からなくなっていきました。


当然、やる気も落ちました。


飲みに行くことも増えました。


ただでさえ余裕のなかった会社のお金も、

少しずつ減っていきました。


そして最初の決算は、

約300万円の赤字。


会社を作った。

一生懸命働いた。

忙しかった。


なのに、

会社にはお金が残っていない。


今になって考えると、

当たり前だったと思います。


そもそも、

何を目指すのかすら決めていなかったんだから。


この頃の自分は、

「法人を作ること」と

「会社を作ること」を

同じだと思っていたんだと思います。


法人を作ることは、

登記をして、

銀行口座を作って、

名刺に「株式会社」と書くこと。


これは、やればできます。


でも、

本当の意味で会社を作るというのは、

全然違いました。


自分以外の人でも仕事ができる。

仕事のやり方が残っている。

判断基準が決まっている。

数字が残っている。

利益がちゃんと会社に残る。

お客さんとの関係も、個人ではなく会社に残る。

そして、

社長が毎日走り回らなくても仕事が進む。


そういう状態を作って、

初めて「会社」になるんじゃないか。


今はそう思っています。


僕が最初に作ったのは、

会社ではなく、

「法人という箱」だった。


そして、その箱の中身は、

ほぼ自分一人。


だから仕事が増えれば、

自分が忙しくなるしかなかった。


今は、

その会社を一から作り直しているような感覚です。


自分がやっている仕事を分解する。

誰かに渡せるようにする。

判断基準を決める。

数字を残す。

仕事のやり方を記録する。

AIやDXを使って、できるだけ事務作業を減らす。

そして、

「自分じゃなくてもできる仕事」を少しずつ増やしていく。


最近は、

会社を大きくしたいというより、


「社長の仕事を会社から一つずつ消していく」


という感覚の方が近いです。


自分がいなくても仕事が進んで、

それでも毎月ちゃんと利益が残る。


そこまでいった時、

初めて本当の意味で

「会社を作った」

と言えるんじゃないかと思っています。


勢いで法人化して、

1年目はほぼ何も考えず、

来た仕事をひたすらやって、

忙しい自営業者になって、

最初の決算は約300万円の赤字。


だいぶ遠回りしています。笑


でも、

その遠回りをしたからこそ、

今は作りたい会社が少しずつ見えてきました。


法人を作った日が、

会社の完成ではありませんでした。


僕にとっては、

そこからが会社づくりのスタートだったみたいです。


まだ全然途中です。


ここから、

「忙しい自営業者」を、

本当の意味で「会社」に変えていきます。


小さな会社の実験は、まだ始まったばかりです。

この続きで、最近は「売上」より「俺が何分働いたか」を測るようになりました。
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