試合後の声かけで、子どもの「できた!」を奪っていませんか?|子どもに聞いてほしい2つのこと
試合のあと、子どもに最初になんて声をかけていますか?
試合が終わって、子どもが車に戻ってくる。
そんなとき、
「今日どうだった?」
「なんであそこでパスしなかったの?」
「もっと走れたんじゃない?」
「コーチの話ちゃんと聞いてた?」
つい、こんな言葉をかけたくなることはないでしょうか。
もちろん、
「もっと上手くなってほしい」
「頑張ってほしい」
そう思うからこその言葉だと思います。
でも僕は普段、保護者の方に伝えていることがあります。
試合や練習が終わったあと、
できなかったことを探すのではなく、
「今日、何ができるようになった?」
「今日、何が楽しかった?」
まずは、この2つを聞いてあげてほしい。
僕はそう思っています。
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子どもは、大人以上に「できなかった」を知っている
試合でシュートを外した。
相手にボールを取られた。
試合に負けた。
上手くできなかったことは、本人が一番分かっていることもあります。
そんなとき、帰ってきてすぐに
「なんであそこで取られたの?」
「もっと走らないと」
と言われたらどうでしょう。
大好きだったはずのサッカーが、
いつの間にか
「怒られないためにやるもの」
になってしまうかもしれません。
僕は、それが一番怖いです。
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できなかったことより「今日の一歩」を見つける
たとえば試合に0-5で負けたとしても、
その子自身は、
「今日は一回ドリブルで抜けた!」
「初めて左足でシュートを打てた!」
「ボールを取れた!」
と思っているかもしれません。
大人から見れば、本当に小さなことかもしれない。
でも、その子にとっては昨日までできなかったことです。
だったら僕は、
その一つを一緒に喜んであげたい。
「できたじゃん!」
その経験が一つ、二つと増えていく。
すると、
「次はもっとやってみたい」
「もっと上手くなりたい」
につながっていく。
僕は低学年の子どもたちを指導していて、
「楽しいから上手くなる」だけではなく、「できるようになるから楽しくなる」
という順番もあると思っています。
だからこそ、大人にはその小さな「できた」を見つけてほしいんです。
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でも、質問するだけでは足りない
ここでもう一つ、大切にしたいことがあります。
それは、
子どもの答えをどう受け止めるか。
「今日何ができるようになった?」
と聞いて、
子どもが
「パスできた!」
と答えたとします。
そこで、
「でも一回だけでしょ?」
「もっと周り見ないとダメじゃない?」
と返してしまったら、
せっかく子ども自身が見つけた「できた」が、大人の評価に変わってしまいます。
だから、
「お!できたんだ!」
「どうだった?」
「そのときどんな感じだった?」
そんなふうに、まず興味を持って聞いてあげる。
僕はそれでいいと思っています。
大人が答えを採点するのではなく、
子どもの言葉を受け止める。
僕たちはあくまで子供たちの道しるべであって
常に子供を前向きに、目標に向かわせることが大切だと思います!
すると子どもは、
「じゃあね、こんなこともあった!」
と自分から話してくれるかもしれません。
その会話の中で、
自分が何をできるようになったのか。
何が楽しかったのか。
次は何をやってみたいのか。
子ども自身が少しずつ考え始める。
僕は、そんな時間も成長の一つだと思っています。
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「今日何点取った?」より聞いてほしいこと
もちろん、勝つことも大切です。
ゴールを決めることも嬉しい。
試合に出られたら嬉しい。
でも低学年のうちは、それだけで子どもの一日を評価したくありません。
試合に負けた日にも成長はある。
ゴールを決められなかった日にも「できた」はある。
だから帰り道では、
「今日、何ができるようになった?」
そして、
「今日、何が楽しかった?」
ぜひ聞いてみてほしいです。
もし、
「別にない」
と言われても、それでいい。
無理に答えを出させなくてもいいと思います。
また次の練習があります。
次の試合があります。
そのうち、
「今日ね!」
と子どもの方から話してくれる日が来るかもしれません。
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大人のためのサッカーにしたくない
僕たち指導者も保護者も、
子どもよりサッカーを知っています。
だからこそ、
「ああした方がいい」
「こうした方が上手くなる」
と言いたくなる。
それでも言いたいことがある時が
あるかもしれません。
その時はこう聞いてあげてください!
「試合見ててこう思ったんだけどどう思う?」
どんな質問にも必ず、子供に主導権を与え
子供に話してもらうってことが
僕は大切だと思います!
サッカーをするのも
実際にピッチに立つのも子どもです。
考えるのも、
決断するのも、
挑戦するのも、
失敗するのも、
最後は子ども自身です。
僕たち大人ができるのは、
その挑戦を奪わず、
成長するための環境を作ること。
そして、
昨日より少しだけ成長した子どもの姿を見つけてあげること。
サッカーをした帰り道、
子どもが
「今日楽しかった!」
と言ってくれたら。
そして次の日、
「またサッカーしたい!」
と言ってくれたら。
僕はまず、それで十分なんじゃないかと思っています。
勝ったか、負けたか。
何点取ったか。
上手くできたか。
その前に、
今日その子が何を感じて、
何ができるようになったのか。
僕はこれからも、そこを大切にして子どもたちとサッカーをしていきたいと思います。
