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立秋・りっしゅう (新暦8月8日ごろ)

秋の気配はまだまだ先というのが実感ですが、暦の上では立秋。昔は、日が落ちれば、心地よい風が吹き始める時期だったのかもしれません。せめて涼しい秋に思いを馳せ、猛暑を乗り切りましょう!

七十二候のご紹介です。

涼風至(すずかぜいたる) 涼しい風が吹き始める時期      8月8日〜8月12日 (第37候)

文字通り「厳しい猛暑の中で、ふとした瞬間に涼しい秋風が届き始める頃」を意味しています。立秋を迎えて最初に現れる、小さな季節の切り替わりを捉えた候です。「至る」ということば、良いと思いませんか?単に「吹く」のではなく、「どこか遠く(秋の世界)から、こちらへ届き始める」という動的なニュアンスが感じられます。

寒蝉鳴(ひぐらしなく) 蝉が鳴く時期 8月13日〜8月17日

寒蝉の高く澄んだ「カナカナ」という鳴き声は、涼やかでどこか寂しげです。昼間のアブラゼミの「ジリジリ…」という鳴き声が「夏のエネルギー・喧騒」を象徴するなら、夕暮れ時のヒグラシの「カナカナ…」は「夏の終わり・儚さ・切なさ」の代名詞です。ここ数週間は、窓を開けると、どこからともなく聞こえてくる「カナカナ」を楽しんでいます。


蒙霧升降(ふかききりまとう) 深い霧が立つ時期        8月18日〜8月22日ごろ

「蒙霧升降」、読めないし書けない!

  • (むかい / ふかい):暗く覆われる、濃い

  • (きり):霧(きり)

  • (のぼる):上がっていく

  • (おりる):下がっていく

朝夕の気温が下がり始め、山間や水辺で深い霧が立ち込めたり、日中の陽気でふわっと消えていったりする、秋の気配を含んだ情景を表しています。

日本文学において「霧」は秋を象徴する重要なテーマでした。ほのぼのとした春の霞に対して、秋は少し冷気を含んでしっとりとした、霧として愛でられてきました。夏の「青空と入道雲」のようなコントラストがはっきりしたものから「霧」のように境界線が曖昧なものへと、世の中の色彩が移り変わっていく節目。美しいです。


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