見出し画像

まずまずの体調

  昨日は二カ月に一度の定期検査の日だった。結果は一週間後の診察で聞く予定だが、上部内視鏡検査では異常なし。食道がんの再発は認められなかった。
 
 四年前、食道がんステージⅢが発覚し、千葉・柏のがん専門病院で陽子線治療を受けた。一年後に二度再発したが、いずれも光線力学療法(PDT)で切り抜けた。本来なら食道を全摘する大手術になるところだったが、一週間ほどの入院で済み、後遺症も残らなかった。そのためか、大病をしたという実感はいまだに乏しい。
 
 その後も二カ月ごとに定期検査を受けているが、再発も転移もない。医師はあくまで慎重で、「寛解」とは言わない。油断は禁物である。
 
 検査は採血、CT、内視鏡の三点セット。朝七時前、朝食抜きで家を出る。ウォーカーを押す私の左腕に、監視人殿(通称・妻)が軽く手を添える。監視人改め付き添い人である。
 
 採血とCTを順調に終え、最後はメインイベントの上部内視鏡検査。通常は鎮静剤を使うのだが、私は歩行が不安定になるため使用しない。そのため苦しいことこの上ない。先端が喉を通る瞬間がとりわけつらい。内視鏡は約八十センチ進んで胃に達し、そこから引き戻しながら食道の治療跡を丁寧に観察する。今回は特に異常がなかったため検体採取もなく、二十分ほどで検査は終了した。医師は当たり前のように「お疲れさまでした」と言うが、こちらはようやく解放された安堵感でいっぱいだった。
 
 看護師がベッドごと休息スペースに運んでくれ、付き添い人も呼んでくれた。飲み物は一時間後、食事は二時間後からとのこと。しばらく休んだあと会計を済ませ、ロビーで持参した文庫本を読みながら時間をつぶした。
 
 食事の時間になる頃には少し元気が戻ってきた。九階のレストランへ行き、私はカツカレー、付き添い人は醤油ラーメンを注文した。窓の外には陽光が降り注ぎ、遠くにスカイツリーが見える。カツカレーはなかなか美味しかった。カレーはやや辛めで、カツも適度な歯応えがある。ご飯は少し残したが満足だった。付き添い人も醤油ラーメンを完食し、満足そうだった。合わせて千六百円ほどで、人形町なら倍近くしそうな値段である。

カツカレー 950円
醤油ラーメン 650円

 午後三時頃、無事帰宅した。前回の検査後は疲れ果てて、帰宅するとすぐ横になったが、今回はそこまでではなかった。検査時間が少し短かったこともあるだろうが、それ以上に体調がまずまずだったことが大きい。今後の検査もこうありたい。

いいなと思ったら応援しよう!