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検査後にカツカレーは厳禁

  昨日は三か月に一度の定期検査の日だった。全体の結果は一週間後の診察で聞かされるが、上部内視鏡検査では異常なし。食道がんの再発を疑う所見はなかった。
 
 四年前、食道がんステージⅢが見つかり、陽子線治療を受けた。その後二度再発したが、いずれも光線力学療法(PDT)で切り抜けた。幸い、その後は再発も転移もない。
 
 検査の間隔も、従来は二か月ごとだったが、今回から三か月ごとにした。医師はあくまで慎重で、「寛解」とは言わない。もちろん油断は禁物だが、できることはまじめに定期検査を受けるだけだ。
 
 検査は採血、CT、内視鏡の三点セット。朝七時前、朝食抜きで家を出る。監視人殿(妻)が、ウォーカーを押す私の左腕に軽く手を添える。昨日は監視人殿が付き添い人だった。
 
 採血とCTを順調に終え、最後はメインイベントの上部内視鏡検査。通常は鎮静剤を使うのだが、私は歩行が不安定になるため使用しない。そのため、苦しいことこの上ない。カメラの先端が喉を通る瞬間がとりわけつらい。内視鏡は約八十センチも進んで胃に達し、そこから引き戻しながら胃と食道を丁寧に観察する。
 
 今回は特に異常がなかったため検体採取もなかったが、それでも三十分ほど要した。医師(女性)は「終わりました」の一言だけだったが、検体採取がなかったことに、こちらはひとまず安堵した。
 
 看護師がベッドごと休息スペースに運んでくれ、付き添い人も呼んでくれた。飲み物は一時間後、食事は二時間後からとのこと。どちらにしても検査のダメージで、軽々しくは動けない。ロビーで持参した本を読みながら時間をつぶした。
 
 食事の時間になる頃には少し元気が戻ってきた。九階のレストランへ行き、私はカツカレー、付き添い人は醤油ラーメンを注文した。合わせて千六百円ほど。人形町なら倍近くしそうな値段である。窓の外は厚い雲で覆われ、正面に見えるはずのスカイツリーも隠れている。
 
 朝食抜きだったこともあり、カツカレーは見かけも味もいつもと同じで美味しい。つい、どんどん食べてしまった。ところが、頑張りすぎたようだ。食後しばらくすると胃が重くなり、むかむかしてきた。体もふらつく。
 
 ともかく帰宅しなければならない。胃のむかつきも消えず、体もふらつく。それでも電車を乗り継いで人形町駅に着いたら、雨が降っている。持参のビニール製雨合羽を頭からかぶる。両手でウォーカーを押すので傘を差せないのだ。手が三本欲しい。本格的な降りのなか、五分ほど歩いて帰宅した。
 
 帰宅と同時に、胃のむかつきと疲れが一気に出たのか、さらにふらついて、思わず座り込んでしまった。それでも休むうちに徐々に歩けるようになり、何とかシャワーを浴びて夕食を食べて一日を終えた。
 
 検査の後のランチにカツカレーは厳禁。次回十二月にはサンドイッチ程度にすると、忘れないように予定表に書いておこう。
 
 今日は監視人殿の通院日だ。攻守逆転して、今度は私が付き添い人の番である。体調は回復しており、問題はない。

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