参加者2名、主催者3名。日本生命の“タダ飯会”が教えてくれた、ビジネスで「無料」が一番高くつく理由。
高校を卒業して以来、一度も連絡をとっていなかった友人A子から、ある日突然、インスタのDMが届きました。
「久しぶり! 実は今、日本生命が企画してて…」
この時点で、私の脳内には警報が鳴り響きます。
ああ、これはきっと、保険か何かの勧誘に違いない、と。

しかし、続く彼女の言葉に、私の貧しい心はあっさりと揺れ動いてしまったのです。
「ホテルニューオータニのランチなんだけど、無料だから来ない?」
…ホテルニューオータニ。無料。
その甘美な響きの前では、私のちっぽけな警戒心など、風前の灯火でした。
「行く!」と即答している自分が、少しだけ情けない(笑)

まあ、私自身も会社を経営しているので、その先には何かしらのバックエンド(本命商品)が待ち受けているのだろう、という覚悟はしていました。
しつこく勧誘されたら、どうやって断ろうか。
そんなシミュレーションを頭の中で繰り広げながら、私は約束の日、ニューオータニへと向かったのです。

しかし、私の予想は、良い意味でも悪い意味でも、大きく裏切られることになります。
12時に始まったランチ会は、和やかな雰囲気のまま、何事もなく14時半に終了。
その間、執拗な保険の勧誘も、熱烈なリクルーティングも、一切ありませんでした。
え、本当にただのタダ飯だったの…?

ちなみに、その日の参加メンバーは、私と、生保レディである友人A子、A子の友人で私とは初対面のB子さんとその娘C子ちゃん(1歳)、そして日本生命側の人間として、部長さんとA子の上司Dさんの計6名。
なんと、一般参加者は、私とB子さんのたった二人。
しかも、B子さんはもともとA子の友人なので、純粋な新規顧客は私だけという状況です。
さらに驚くべきことに、A子の上司Dさんの友人も二人来る予定だったらしいのですが、まさかのドタキャン。
主催者側の人間が3人に対して、客が大人2人と赤ちゃん1人。
人件費、だだ漏れです。

あとで調べてみたら、このランチの値段は一人3,650円。
私が自分のビジネスで、広告を使って見込み客を一人集めるのに、最低でも1,500円はかかります。
そう考えると、この日のために日本生命が投じたコストは、一体いくらになるのか…。
恐るべし、大企業のチカラ。

でも、この光景を見て、私はビジネスにおける一つの真理に気づかされました。
それは、「経営者と社員の熱量には、絶望的なほどの差がある」ということ。
もし私が主催者なら、なけなしのコストをかけて集めたたった一人の見込み客(私)に対して、全力でアプローチします。
何とかして、次のアポイントに繋げようと必死になるでしょう。
でも、彼女たちには、その熱が全く感じられなかった。
まあ、当たり前ですよね。
このイベントが成功しようが失敗しようが、彼女たちの給料が劇的に変わるわけではないのですから。

「無料」という魔法は、人を集める力はありますが、その効果は驚くほど短く、そして弱い。
ドタキャンが多発し、集まった人も「タダ飯が食えればいいや」くらいの気持ちでいる。
その低い熱量の空間を、高い熱量で動かすのは、並大抵のことではありません。

私も昔、自分のビジネスで無料セミナーを開いたことがありますが、まあ、無断欠席の多いこと。
参加費を千円でも取るようにしたら参加率は上がりましたが、今度は母数がガクッと減る。
この塩梅が、本当に難しいんです。
この気持ち、誰かわかってくれるかい?(笑)
結局、私は美味しいランチを心ゆくまで堪能し、お土産にスヌーピーのハンカチと、ピカチュウの紙袋までいただいて、何のお金も払わずにホテルを後にしました。

これが、「無料で高級ホテルランチを食べる方法」のすべてです。
そして同時に、ビジネスにおいて「無料招待」がいかに難しく、そして虚しいものかを、身をもって学んだ一日でもありました。
タダより、怖いものはない。
それは、何か裏があるから、という意味だけではありません。
「無料」という言葉の周りには、低い熱量と、無責任と、そして、たくさんの虚しさが渦巻いている。
そのことを、私たちは知っておくべきなのかもしれません。

この記事を読んで、「タダより怖いものはない、ってこういうことか!」と膝を打ったあなたも、「私も同じような経験ある!」と首を激しく縦に振ったあなたも、ぜひハートマークをポチッと押して、その共感を教えてください。
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今後のために、参考にさせてください(笑)
【今回おじゃまさせていただいたレストランはこちら】
★ニューオータニイン横浜プレミアム The sea
★営業時間 11:30~14:30(14:00ラストオーダー/最終入店)
★ランチ大人1人¥3,650,小学生¥1,800
★ホームページはこちら
⇒ https://www.newotani-innyokohama.jp/restaurant/lunch/
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