AIとデータで職場をアップデート!「AI最適解」に「人の思いやり」を乗せて真のDXを起こす方法|nest Conference 26 レポート
こんばんは!にっしーです!
「生成AIを導入してみたけれど、もっと現場の成果や全社的な変革につなげていきたい!」
そんな想いを抱えている方は多いのではないでしょうか。
本日開催されたウイングアーク1st主催の「nest Conference 26」に参加し、AIとデータを組み合わせてビジネスを前進させるための本質的なヒントをたくさん持ち帰ってきました。
本イベントのテーマは「Data × AIで考える、これからのデータ活用」。
単に便利なAIツールを紹介するだけでなく、「どうすればAIを相棒にして全社的なビジネス変革を起こせるのか」という前向きな問いに対し、実用的な思考フレームワークと先進事例(清水建設様)が提示される刺激的なセッションでした。
本記事では、イベントで得られた前向きな気づきとワークショップのポイントを整理してお届けします!
1. AI活用の現在地と乗り越えたい「3つの壁」
現在、多くの企業で生成AIを活用した個人レベルの業務効率化(メール作成、資料要約、コード支援など)が進み、個人の生産性は飛躍的に向上しています。これをさらに一歩進め、全社的なビジネス変革(真のDX)へと繋げていくために乗り越えたいのが「3つの壁」です。
【壁1】目的の明確化:AI導入をゴールにせず、「何を減らし、どんな新しい価値を生み出すか」という目的をクリアにする。
【壁2】データの「AI-Ready」化: 部署ごとにサイロ化しているデータを整理し、AIが正しく参照・学習できる環境(権限・ガバナンス管理)を整える。
【壁3】仕組みとプロセスのアップデート: AIで生まれた創出時間を「戦略業務」へシフトできるよう、業務プロセスや評価制度を柔軟に再構築する。
2. 眠っているデータを資産に変える(MCP × Dr.Sum)
企業が保有するデータの80〜90%は、日報や契約書、音声などの非構造化データです。生成AIを活用することで、これまで活かしきれなかったデータも一気に強力な「資産」へと生まれ変わります。
「何が起きたか」から「なぜ起きたか」へ:数値(構造化データ)だけでは見えなかった背景も、非構造化データをAIで解析することで、問題の「原因や傾向」が瞬時に浮かび上がります。
MCP(Model Context Protocol)とDr.Sumの連携: AIと社内データを安全につなぎ、自然言語(日本語)で話しかけるだけで高度な集計・可視化を実現。誰もがデータを使える「ノウハウの民主化」を推進します。
3. AIが出す「最適解」と、人が探す「納得解」
今回のイベントで最も印象的だったのが、画面(UI/ダッシュボード)作成を通じたAIと人間の役割分担の話でした。
「AIは最適解を出す。人は納得解を探す。」
「思いやれるのは、みなさんだけ!!」
AIを使えば、テキスト指示ひとつで綺麗なダッシュボード画面を自動作成(最適解)できます。しかし、数字やグラフが並んでいるだけでは、見る人にとって「で、次にどうすればいいの?」となってしまいがちです。
そこに人間が介在し、「現場の誰が・何のために見て・どう行動するか」という「思いやり(納得解)」を組み込むことで、初めて人を動かす画面へと進化します。
AIに「これで相手に説明できるか?」「もっと伝わる表現はないか?」と問いかけながら一緒に磨き上げることが、これからの人間に求められるクリエイティブな役割です。
4. データ活用を加速させる「良い問い」の立て方
ワークショップでは、データ活用を成功に導くための「問いの立て方」のフレームワークを体験しました。
ポイント①:数字で表せる指標名(KPI)を入れる
✖ 抽象的な問い: 「顧客は満足していますか?」
データにつながる問い:「ネットプロモータースコア(NPS)の月次推移を見せてもらえますか?」
ポイント②:「問いの5段階」でスモールステップから始める
1. 過去・現状の把握: 「現在の平均来店頻度はどのくらいか?」
2. 事象の関係を把握:「来店頻度と割引率はどう相関しているか?」
3. 因果関係を把握:「価格を下げれば来店頻度は上がるか?」
4. 将来を予測: 「どの程度割引すれば来店頻度が上がるか?」
5. 最適解を知る:「利益最大化のためには、誰にいくら割引すべきか?」
いきなりレベル5の「最適解」を求めるのではなく、レベル1の「現状把握」から順を追って問いを深めていくことが、組織で成果を出す近道です。
5. 理想の未来から逆算して創る(清水建設様 NOVARE事例)
基調講演では、清水建設様のイノベーション拠点「NOVARE」の先進的な取り組みが紹介されました。
フォアキャスティング(現状の延長): 競争の中で勝つための進化(改善)。
バックキャスティング(ありたい姿からの逆算): 競争のルール自体を変える創出(ゲームチェンジ)。
「バックキャストで未来を構想し、フォアキャストで未来を実装する」という考えのもと、「建物と対話する」デジタルツイン空間の構築や、エネルギーデータのリアルタイム可視化(MotionBoard活用)など、「当たり前を変えていく」挑戦の姿勢はとても刺激的でした。
💡 参加後の振り返りと自社へのポジティブアクション
最後に、今回のカンファレンスを通じて得た自分自身の気づきとアクションをまとめます。
「問い」の質を高める:AIへの指示(プロンプト)も社内提案も、すべてのスタート地点は「良い問い」から。
主語を「人間(現場)」に置く: 問いの主語を現場のユーザーに置き換えることで、本当に役に立つデータ活用が見えてくる。
人間が説明責任を持つ:AIが出した答えをそのまま使うのではなく、人間が納得し「なぜこれが必要なのか」を熱量をもって説明・判断する。
全社でノウハウを育てる: 個人の作業効率化をきっかけに、社内データを整えて全社で知恵を共有し合えるワクワクする文化を創っていきたい!
データやAIは私たちの可能性を広げてくれる最高の相棒です。それを活かしてどんな価値を生むかは、人間の「問いの質」と「思いやり」にかかっているのだと実感した、非常に前向きなエネルギーをもらえるカンファレンスでした!
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