レンズ保護フィルターは必要?転倒事故で考えが変わった私の使い分け
レンズ保護フィルターは、付けたほうがいいのか。それとも、画質を優先して外したほうがいいのか。
今の私の答えは、「普段は付ける。強い光源を入れて撮るときだけ外す」です。
以前は、できるだけ付けたくないと思っていました。そんな私の考えが変わったのは、一度の転倒事故がきっかけです。
「ガリガリ、パリンッ」という音
雨上がりの公園で、レンタル自転車に乗っていたときのことです。
カメラをショルダーストラップで斜めがけにして走っていると、ふいに傘の先が前タイヤのスポークに引っかかりました。
「ガリガリ、パリンッ」
視界がぐるりと傾き、気づいたときには地面に転がっていました。斜めがけにしていたカメラも、レンズからアスファルトに叩きつけられています。
「終わった……」
肘をすりむいて血が出ていましたが、それより先に気になったのはカメラでした。
付けていたレンズは、Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZA。高価なレンズだったこともあり、血の気が引きました。
フードはぱっくりと割れ、レンズのまわりにはガラスの破片が散らばっています。割れていたのは、レンズの前に付けていた保護フィルターでした。
カメラのボディも傷だらけです。
「これはもう、中古では売れないな」
肘から血を流しているのに、そんなことを考えている冷静な自分もいました。
その場では電源を入れなかった
レンズが動くのか、すぐに確かめたい気持ちはありました。
ただ、まわりには割れたフィルターの破片があります。細かなガラスやゴミが残ったまま動かすのは怖かったので、その場では電源を入れませんでした。
カメラをそっとバッグに戻し、そのまま家へ帰りました。
帰宅後、レンズやボディのまわりに破片やゴミが残っていないか、慎重に確認しました。それから、ようやくカメラの電源を入れます。
電源は、いつもどおり入りました。
オートフォーカスも普通に動きます。傷だらけになったボディを見れば、かなり強く地面に叩きつけられたことは明らかでしたが、少なくとも電源とAFに異常はありませんでした。
保護フィルターが、衝撃のすべてを受け止めたのかは分かりません。フードも割れていたので、そちらも衝撃を受けていたはずです。
それでも、保護フィルターは割れ、Sonnar T* FE 35mm F2.8 ZAは普通に動いた。この出来事は、それまでの私の考えを変えるには十分でした。
それまでは、保護フィルターが嫌いだった
事故に遭うまでは、保護フィルターなんて邪魔だと思っていました。
カメラ店で勧められるまま、とりあえず一緒に買うもの。言い方は悪いですが、初心者のころは必要性もよく分からないまま買わされているような気がしていたんです。
保護フィルターを付けたくなかった理由は、画質への影響です。
私は、太陽の光条が入った写真が好きです。単焦点レンズをF11くらいまで絞り、太陽から伸びる光を入れて撮ることがあります。
ところが、強い光源を画面に入れると、保護フィルターによる乱反射や余計なゴーストが気になることがあります。


すべての撮影で違いが分かるわけではありません。ただ、逆光や強い光源を入れる場面では、少しでも余計な反射を減らしたい。画質を優先するなら、余分なガラスはないほうがいいと考えていました。
この点については、事故を経験した今も変わっていません。
付けるか外すかではなく、使い分ける
事故のあとも、保護フィルターによる画質への影響がなくなったわけではありません。
それでも、カメラを持ち歩くときの安心感は大きく変わりました。撮影中だけでなく、移動中に何が起きるか分からないことを、自分で経験してしまったからです。
現在は、次のように使い分けています。
普段のスナップや旅行、持ち歩く時間が長いときは付ける
太陽や強い光源を画面に入れるときは外す
普段の撮影では、わずかな画質差よりもレンズを守れる安心感を選びます。ゴーストや光のにじみが気になる場面だけ、面倒でも外します。
常に付けておくわけでも、常に外しておくわけでもありません。私には、このくらいの使い分けがちょうどいいんです。
事故のときに付けていたのはKENKO製でした
事故当時に使っていた保護フィルターは、KENKO製だったことだけは覚えています。
保護フィルターを買うときは、たいていKENKO製を選んでいたからです。ただし、型番までは覚えていません。
そのため、ここで紹介する商品は、事故のときにレンズへ付けていたものと同じ製品とは限りません。現在購入できる選択肢として掲載します。購入するときは、使用するレンズのフィルター径を確認してください。
レンズ保護フィルターが必要かどうかは、何を撮るか、どのように持ち歩くかでも変わります。
みなさんは、画質と安心感のどちらを優先しているでしょうか。
私はこれからも、持ち歩きと通常撮影では付ける。逆光や光条を狙うときだけ外す。この使い方を続けるつもりです。
ちなみに、保護フィルターでも光学性能を極力キープできる製品もあります。ちょっとお高いですが。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
