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受け継がれた肌の守り方

私は子どものころから、肌が弱い。

いわゆるアトピー体質。
乾燥すれば赤くなり、汗をかけばかゆくなる。

冬でもヒートテックを直接は着られない。
下着は綿か綿混。
保湿は一年中必須だ。

季節の変わり目は、だいたい荒れる。
体質だから仕方ないと、長いこと付き合ってきた。

そしてそれは、どうやら子どもにも受け継がれたらしい。

寒い日にヒートテックを直接着せた。
夜、お風呂に入ると、胸元にぽつぽつと湿疹。

ああ、やっぱり。

その瞬間、少しだけ胸がちくりとした。

遺伝してしまった、という気持ちと、
予想はしていた、という納得と。

それからは徹底している。

お風呂上がりは、まだ体が温かいうちに、全身にたっぷり保湿。

顔、首、腕、背中、脚。
手のひらで包むように塗り広げる。

頭皮も乾燥しやすいから、ローションタイプの保湿剤をつけてからドライヤー。

ヒートテックを着せるときは、必ず下に一枚、綿の肌着をはさむ。

パジャマも綿か綿混。

少し手間はかかる。

だけど、私は知っている。

夜中にかゆみで目が覚めること。
無意識に掻いてしまうこと。
朝、シーツに小さな血がついていたこと。

あの不快さも、あのつらさも。

だからこそ、この子のかゆい夜を、できるだけ減らしたい。

体質は受け継ぐ。

だけど、守り方も受け継がせられる。

かゆみの予兆も、
荒れやすい季節も、
塗るタイミングも。

私は知っている。

少し申し訳なさはあるけれど、同時に、心強さもある。

この体で生きてきた時間は、きっと無駄じゃない。

この子の肌を守るための、私だけの経験値なんだ。

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