Netflix「マイ・ライフ with ウォルターボーイズ」を全シーズン見てしまった件【感想】
真面目な話をする前に、白状しておきたいことがある。
気づいたら、シーズン3まで、全部見終わっていた。
いつからだろう。「ちょっとだけ」のつもりで再生ボタンを押したのは。
気づけば夜が更け、気づけば「次のエピソード」が勝手に始まり、気づけばコロラドの片田舎で繰り広げられる十代の三角関係に、本気で心をかき乱されていた。
あらすじ、ざっくり
主人公のジャッキーは、事故で家族を失う。
それだけでも十分すぎるほど重い設定なのだが、彼女はそこから、お母さんの旧友の家(男の子ばかりのウォルター家)に身を寄せることになる。
しかもニューヨークからコロラド州へ。
都会っ子が、いきなり見知らぬ大家族のもとで、勝手の違う田舎暮らしを始めるわけだ。
普通なら、しばらく塞ぎ込んでもおかしくない。
でもジャッキーは、真面目に、健気に、その環境や自分の将来に向き合っていく。
正直、ここに一番惹き込まれた。
実は勘違いしていた設定
告白しておくと、途中まで家族構成をまるっと誤解していた。
兄弟なのに顔が全然似ていないので、「これはウォルター家、養子をたくさん育てている家庭なんだな」と勝手に思い込んで見ていたのだ。
特に混乱したのがコールとダニー。
この二人、双子という設定なのだが、驚くほど似ていない。
同じ日に生まれたはずなのに、なぜここまで違う顔になるのか。
しばらく本気で首をかしげながら見ていた。
真相を知ったときは、「あ、普通に実の兄弟だったのか」と一人で納得してしまった。
こういう勘違いも含めて、一気見の醍醐味だと思う。
懐かしさの正体
もうひとつ、見ながらずっと引っかかっていたのが既視感だった。
『これ、昔の「ビバリーヒルズ青春白書」に似ている』と気づいたのは、たしかシーズン2あたりだったと思う。
ただし、あちらが都会の裕福な高校生たちの話だったのに対し、こちらはちょっと貧乏で、田舎。
それなのに、毎日のようにパーティーがあり、学校行事も盛りだくさんという構造だけはそっくりなのがおかしい。
金銭的な余裕がなくても、青春の密度は変わらないらしい。
むしろ、田舎だからこそ「みんなが知り合い」で集まりやすいのかもしれない、などと分析しながら見ていた自分がいる。
コールという男
ここで触れないわけにはいかない人物がいる。コールだ。
無口で、ちょっと不器用で、でも肝心なところで格好いいという、正直「反則では」と言いたくなるタイプの魅力を持っている。
誰が誰とくっつくんだろう、とやきもきしながら見てしまうのは、もう仕組まれた沼だと思う。
ただ、このドラマが上手いのは、恋愛模様だけで押し切らないところだ。
コールにはコールで抱えている課題があり、親世代には親世代の葛藤があり、主要人物以外の登場人物もそれぞれが自分の問題と向き合いながら物語が進んでいく。
誰が誰とくっつくかというお楽しみの裏で、一人ひとりがちゃんと成長している。
だから見ていて飽きない。
ジャッキー役の女優さんにもびっくり
もうひとつ、地味に衝撃だったことがある。
ジャッキー役の女優さん、画面の中では紛れもなく15歳の高校生なのに、実年齢は三十を過ぎていると聞いて仰天した。
あの学生らしさと瑞々しい表情のどこに、そんな年齢差が隠れているのか。
役者さんの技術というのは本当にすごい。
まとめ、というほどでもないが
三角関係にやきもきし、家族ものとしてほろりとし、勘違いに一人で頭を抱えと欲張りなドラマだった。
そしてシーズン3のラストは、見事に続きが気になる終わり方をしてくれた。
次のシーズン4は2027年配信予定とのことで、正直かなり気が早い話だが、もう待ち遠しい。
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