保育士じゃないと言わなそうな台詞
今回は、
久々に保育の記事を書いてみようと思います。
「保育士じゃないと言わなそうな台詞」について。
よくよく考えたら、結構独特な気がします。
外で聞いたら「ん?」となるのに、
保育の現場では毎日のように飛び交っている言葉が
あります。
しかも本人たちは、わりと真面目に言っています。
今回は、
「これ、保育士以外はなかなか言わないだろうな」
と思う言葉をご紹介します。
①「わー!〇〇くんの靴かっこいい!先生も履いてみようかな〜」
これは靴を履きたがらない子への定番です。
そう言うと、大抵子どもの反応はこうです。
「だめ!!僕の!!」
しかも、急に大声です。
でもこれが狙い通りだったりします。
さっきまで「履かない!」と言っていたのに、
「取られる!」と思った瞬間に、
自分から履く気になるんですよね。
ちなみにこれ、靴だけじゃありません。
靴下バージョン、ズボンバージョン、
帽子バージョンなど、応用範囲はかなり広めです。
②「〇〇ちゃん、どんなパンツ持ってるのか見たいな〜!」
これはトイトレ中によく登場します。
「わー!うさぎさんパンツだ!かわいい〜!」
「どこで買ったの?」
「先生も買おうかな〜!」
そして、
ここからさらに周りの先生たちも巻き込みます。
「〇〇先生!見てください!〇〇ちゃん、うさぎさんパンツなんですよ!」
「えー!いいなー!かわいい!」
もはや小さなファッションショーです。
すると、
不思議と嫌がっていた子も少し嬉しそうな顔に
なって、すんなり履いてくれたりします。
でも、冷静に考えるとすごい会話です。
保育士じゃなかったら、
ちょっと危険な香りがします。
ちなみに、たまに聞かれるのが、
「先生のパンツは何ー?」
です。
毎回返答に少し困ります。
③「そのブロック、先生が守ってるからトイレ行っておいで」
遊びに夢中な子って、
トイレに行きたがらないことがよくあります。
理由を聞くと、
「だって誰か取るもん」
という、とても切実な理由だったりします。
子どもにとっては、途中まで作ったブロックや
並べたおもちゃは大切な作品です。
だから私は全力で守ります。
「大丈夫!先生が守ってるから!」
そして他の子が来て、
「それほしい!」
と言っても、
「今〇〇くんから守ってるから、あとで聞いてみようね」
と、使命感たっぷりで対応します。
すると今度は、
「先生!守っててね!」
と言ってトイレへ向かってくれることも。
こういうやり取りの中で、
少しずつ信頼関係ってできていくんだなと感じます。
④「そうだよね、分かる。先生もママがいい」
登園して泣いている子によく言います。
「ママがいい〜!」
って泣きたくなる気持ち、
子どもにとっては大問題です。
だからまずは「そうだよね」と受け止めます。
そして、なぜか私もママが恋しくなります。
すると子どもが急に泣き止んだり。
時に、
「……え、先生もママがいるの?」
という顔をすることもあります。
「いるよ〜、先生にもママいるよ。パパもいるよ」
と言うと、
「えっ!?」
と、驚かれることもあります。
たぶん子どもの中では、先生は保育園に住んでいて、
最初から先生として生まれてきた存在なのかもしれません。
それはそれで、ちょっと面白いです。
こうして振り返ってみると、保育士って案外
“演技派”な仕事なのかもしれません。
全力で靴を欲しがり、
全力でパンツを褒め、全力でブロックを守り、
全力で子どもの気持ちに寄り添う。
傍から見たら「何の会話?」と思われそうなことも、
保育園ではいたって真剣です。
子どもと関わる仕事って、本当に毎日が予想外。
そして、
そんな一見くだらないようなやり取りの中に、
子どもとの信頼関係や成長のきっかけが
詰まっているのかもしれません。
明日も子どもたちのために全力です。笑
