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いやだと言えなくて

幼稚園の年少の頃の
私の記憶を遡る
それは、嫌がらせの始まりだった

毎日遊びに来ていた友達が
園に通うようになってから
指図することが多くなった
何でなんだろう
何か気に入らないらしい

遊びでも何でも自分で決めて
それに従わせたい
私が前に出てはいけないかのように
言う事を聞かせようとする

嫌だと言えなくて
そんなことが小学5年生まで続いた
辛抱強いにも程がある
もう限界になり
ハッキリと言った
「もう何も言う事聞きたくない!」

‥‥

一人ぼっちになった気分
周りを見渡せば、
他の友達はもうグループを作っている
どこへ行けばいいのか
誰と仲良くすればいいのか

寂しさはあるものの
思いを相手に言い放てたことで
心が解放された
一人ぼっちになっても
私は自由でいたい

何かするには思いがあるはず
参観日にはおばあさんが来ていた
集合写真も
お父さんお母さんではなく
おばあさんだった
みんなと違うとちょっと気になる

母に尋ねると、
複雑な家庭の事情を聞かされた

そんな境遇もあるのかと
心に強い衝撃を受けた

その友達は辛い思いを言葉に出来ず
私にぶつけていたんだ


こうして振り返ると、何でも
「当たり前」だと思って生きてきた

両親がいることが当たり前
見えることも、歩けることも、
家があって、食べ物があることも
自分と同じが当たり前

本当は、
当たり前なんて一つもなかったのに

あるとしたら
違っていて当たり前
優劣ではない、
それぞれの違いがあるのが当たり前

人にはあって自分にはない
言葉にはとても出来ない思い
誰かを思い通りにさせることで
自分の気持ちを発散していたのか

何でそうされるのか
理解できないから
とても向き合えなかった
それが余計に拍車をかけたんだね

その気持ちをやっと受け止められる
辛かったんだよね

私は被害者だと思っていたけれど
他の人にはできない
苦しさを吐き出せる相手は
私だったのね

ごめんね‥ありがとうね‥‥




🦊読者の皆様🐰
最後までお読みいただきまして
誠にありがとうございます。
今後ともよろしくお願いいたします。

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