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S&P500決算シーズン最新動向:2026年9月4日(FACTSET)

Factsetの引用記事となります。


今週のテーマ: S&P500企業のEPS予想、2四半期連続で上方修正

原油・天然ガス価格の上昇に対する市場の懸念を背景に、アナリストはS&P500企業の第3四半期EPS予想を通常以上に引き下げているのでしょうか。答えは「いいえ」です。7月と8月の2カ月間で、アナリストは第3四半期のEPS予想を全体として引き上げました。

第3四半期のボトムアップEPS予想(S&P500を構成する全企業について、第3四半期のEPS予想中央値を積み上げたもの)は、6月30日の88.64ドルから8月31日には89.69ドルへと1.2%上昇しました。

通常、アナリストは四半期の最初の2カ月間に利益予想を引き下げる傾向があります。過去5年間(20四半期)では、四半期最初の2カ月間におけるボトムアップEPS予想の平均低下率は1.7%でした。過去10年間(40四半期)では平均2.1%、過去15年間(60四半期)では平均2.6%、過去20年間(80四半期)では平均3.1%低下しています。

しかし今回は、通常とは逆にEPS予想が上方修正されました。四半期最初の2カ月間にボトムアップEPS予想が上昇するのは、これで2四半期連続となります。

セクター別に見ると、11セクターのうち4セクターで、6月30日から8月31日にかけて2026年第3四半期のボトムアップEPS予想が上方修正されました。その中でもエネルギーセクターが11.8%増と、最も大きな上方修正となりました。一方、7セクターでは同期間に2026年第3四半期のボトムアップEPS予想が引き下げられ、その中では素材セクターが9.1%減と、最も大きな下方修正となりました。

また、アナリストはこの2カ月間で2026年通期(CY26)の利益予想についても引き上げています。6月30日から8月31日にかけて、2026年暦年のボトムアップEPS予想は340.49ドルから361.38ドルへと6.1%上昇しました。セクター別では、11セクターのうち7セクターで、この期間に2026年通期のボトムアップEPS予想が上方修正されました。


第2四半期決算シーズンサマリー

四半期の最終週を迎えるなか、アナリストと企業は、第3四半期の業績見通しについて通常よりも楽観的な姿勢を示しています。その結果、S&P500の第3四半期の予想利益は、四半期開始時点の予想を上回っています。さらに、S&P500は3四半期連続で25%を超える利益成長を記録する見通しです。

S&P500企業の業績予想修正を見ると、アナリストは2026年第3四半期の利益予想を引き上げています。1株当たりベースでは、第3四半期の予想利益は6月30日から1.3%上昇しました。通常、アナリストは四半期中に利益予想を引き下げる傾向があります。過去5年間(20四半期)では、四半期中に利益予想が平均2.2%引き下げられており、過去10年間(40四半期)では平均2.5%引き下げられています。

ガイダンスについても、2026年第3四半期にポジティブなEPSガイダンスを発表したS&P500企業の数と割合は、いずれも過去平均を上回っています。現時点で、S&P500構成企業のうち111社が2026年第3四半期のEPSガイダンスを発表しており、そのうち41社がネガティブなEPSガイダンス、70社がポジティブなEPSガイダンスを示しています。ポジティブなEPSガイダンスを発表した企業数は、過去5年平均の43社、過去10年平均の41社を大幅に上回っています。また、ポジティブなEPSガイダンスを発表した企業の割合は63%(111社中70社)で、過去5年平均の41%、過去10年平均の42%をこちらも大幅に上回っています。

アナリストによる利益予想の上方修正と、企業によるポジティブなEPSガイダンスを受けて、2026年第3四半期の予想利益成長率(前年同期比)は、四半期開始時点よりも高くなっています。現時点では、S&P500の第3四半期の利益成長率は前年同期比28.5%と予想されており、6月30日時点の予想である26.6%から上昇しています。

仮に28.5%が実際の利益成長率となった場合、S&P500は3四半期連続で25%を超える利益成長を達成するとともに、8四半期連続で2桁の利益成長を記録することになります。11セクターすべてで前年同期比の利益成長が予想されており、そのうち5セクターでは2桁成長が見込まれています。特にエネルギー、情報技術、コミュニケーション・サービス、素材セクターが高い成長を牽引する見通しです。

売上高についても、アナリストは四半期中に予想を引き上げています。現時点では、S&P500の第3四半期の売上高は前年同期比11.9%増と予想されており、6月30日時点の10.9%増から上方修正されています。仮に11.9%が実際の売上高成長率となれば、S&P 500は3四半期連続で2桁の売上高成長を達成することになります。11セクターすべてで前年同期比の増収が予想されており、情報技術、エネルギー、コミュニケーション・サービスが成長を牽引する見通しです。


先行き見通しとバリュエーション

利益成長率予想
・2026年第3四半期: +28.5% (旧 +28.2%)
・2026年第4四半期: +26.1% (旧 +25.8%)
・2027年第1四半期: +17.9%
・2027年第2四半期: +1.2%
・2026年通年: +31.5% (旧 +31.2%)
・2027年通年: +15.0% (旧 +14.4%)

売上高成長率予想
・2026年第3四半期: +11.9% (旧 +11.9%)
・2026年第4四半期: +11.6% (旧 +11.4%)
・2027年第1四半期: +10.7%
・2027年第2四半期: +6.9%
・2026年通年: +12.0% (旧 +11.9%)
・2027年通年: +9.0% (旧 +8.9%)

バリュエーション面では、S&P500の予想PER(フォワード12カ月PER)は19.5倍となっています。これは5年平均の19.8倍を下回る一方、10年平均の19.0倍を上回っています。一方、第2四半期末(6月30日)の20.4倍からは低下しています。


来週の決算発表予定

来週は、S&P500採用企業4社が2026年第2四半期決算を発表する予定です。


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