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S&P500決算シーズン最新動向:2026年9月11日(FACTSET)

Factsetの引用記事となります。


今週のテーマ: S&P500企業の第2四半期決算説明会で「インフレ」への言及は増えたのか?

原油・天然ガス価格の上昇に対する市場の懸念が高まるなか、S&P500企業は第2四半期の決算説明会で、第1四半期よりも多く「インフレ」について言及したのでしょうか。答えは「いいえ」です。

この問いに答えるため、FactSetは6月15日から9月10日までに決算説明会を開催したすべてのS&P500企業について、カンファレンスコールのトランスクリプトから「inflation(インフレ)」という言葉を検索しました。

その結果、この期間にS&P500企業が実施した決算説明会のうち、205件で「インフレ」という言葉への言及が確認されました。この件数は、2026年第1四半期の217件と比べて6%減少しています。

また、205件という数字は、過去5年間の平均である276件を大幅に下回っており、過去10年間のピークである410件と比べても大幅に低い水準です。このピークを記録したのは2022年第2四半期でした。なお、2022年6月には米国の消費者物価指数(CPI)の前年同月比上昇率が9.1%でピークをつけています。

ただし、今回の205件という数字は、過去10年間の平均である199件をわずかに上回っている点には注意が必要です。

セクター別に見ると、「インフレ」という言葉への言及があった決算説明会の件数が最も多かったのは資本財・産業(Industrials)セクターで、48件でした。一方、「インフレ」に言及した決算説明会の割合が最も高かったのは素材(Materials)セクターの84%で、次いで生活必需品(Consumer Staples)セクターの80%となりました。

前四半期との比較では、11セクターのうち6セクターで「インフレ」に言及した決算説明会の件数が減少しました。特に減少幅が大きかったのはヘルスケアで10件減、公益で5件減となっています。

一方、残る5セクターでは「インフレ」に言及した決算説明会の件数が増加しました。その中で最も増加幅が大きかったのは情報技術(Information Technology)セクターで、前四半期から6件増加しました。


第2四半期決算シーズンサマリー

四半期の最終週を迎えるなか、アナリストと企業は、第3四半期の業績見通しについて通常よりも楽観的な姿勢を示しています。その結果、S&P500の第3四半期の予想利益は、四半期開始時点の予想を上回っています。さらに、S&P500は3四半期連続で25%を超える利益成長を記録する見通しです。

S&P500企業の業績予想修正を見ると、アナリストは2026年第3四半期の利益予想を引き上げています。1株当たりベースでは、第3四半期の予想利益は6月30日から1.4%上昇しました。通常、アナリストは四半期中に利益予想を引き下げる傾向があります。過去5年間(20四半期)では、四半期中に利益予想が平均2.2%引き下げられており、過去10年間(40四半期)では平均2.5%引き下げられています。

ガイダンスについても、2026年第3四半期にポジティブなEPSガイダンスを発表したS&P500企業の数と割合は、いずれも過去平均を上回っています。現時点で、ポジティブなEPSガイダンスを発表した企業は72社、ネガティブなEPSガイダンスを発表した企業は42社となっています。ポジティブなEPSガイダンスを発表した企業数は、過去5年平均の43社、過去10年平均の41社を大幅に上回っています。

また、2026年第3四半期についてポジティブなEPSガイダンスを発表したS&P500企業の割合は63%(114社中72社)で、過去5年平均の41%、過去10年平均の42%を大幅に上回っています。

アナリストによる利益予想の上方修正と、企業によるポジティブなEPSガイダンスを受けて、2026年第3四半期の予想利益成長率(前年同期比)は、四半期開始時点よりも高くなっています。現時点では、S&P500の第3四半期の利益成長率は前年同期比28.7%と予想されており、6月30日時点の26.6%から上昇しています。

仮に28.7%が実際の利益成長率となった場合、S&P500は3四半期連続で25%を超える利益成長を達成するとともに、8四半期連続で2桁の利益成長を記録することになります。

11セクターすべてで前年同期比の利益成長が予想されています。そのうち5セクターでは2桁の利益成長が見込まれており、特にエネルギー、情報技術、コミュニケーション・サービス、素材セクターが成長を牽引する見通しです。

売上高についても、アナリストは四半期中に予想を引き上げています。現時点では、S&P500の第3四半期の売上高は前年同期比11.9%増と予想されており、6月30日時点の10.9%増から上方修正されています。

仮に11.9%が実際の売上高成長率となれば、S&P500は3四半期連続で2桁の売上高成長を達成することになります。11セクターすべてで前年同期比の増収が予想されており、特に情報技術、エネルギー、コミュニケーション・サービスの各セクターが成長を牽引する見通しです。


先行き見通しとバリュエーション

利益成長率予想
・2026年第3四半期: +28.7% (旧 +28.5%)
・2026年第4四半期: +26.3% (旧 +26.1%)
・2027年第1四半期: +18.0% (旧 +17.9%)
・2027年第2四半期: +1.3% (旧 +1.2%)
・2026年通年: +31.6% (旧 +31.5%)
・2027年通年: +15.1% (旧 +15.0%)

売上高成長率予想
・2026年第3四半期: +11.9% (旧 +11.9%)
・2026年第4四半期: +11.7% (旧 +11.6%)
・2027年第1四半期: +10.8% (旧 +10.7%)
・2027年第2四半期: +7.0% (旧 +6.9%)
・2026年通年: +12.1% (旧 +12.0%)
・2027年通年: +9.1% (旧 +9.0%)

バリュエーション面では、S&P500の予想PER(フォワード12カ月PER)は19.1倍となっています。これは過去5年平均の19.8倍を下回る一方、過去10年平均の19.0倍を上回っています。また、第2四半期末の6月30日時点で記録した予想PER20.4倍も下回っています。


来週の決算発表予定

来週は、S&P500採用企業2社が2026年第2四半期決算を発表する予定です。


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