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【第475回】 Marketing Cloud Next : Journey イベントトリガーフロー

Marketing Cloud Engagement+ を利用している組織では、フローとジャーニーを連携させるオーケストレーション機能の一つとして、Winter '26 の新機能リリースで「Journey イベントトリガーフロー」が追加されました。

この機能により、Journey Builder から Flow をトリガーすることが可能になりました。これにより、マーケティング施策や顧客体験シナリオを、これまで以上に柔軟に設計できるようになります。


Journey イベントトリガーの種類

Winter '26 の時点では、以下の 3 種類の Journey イベントトリガーが用意されています。

  1. Journey Builder Contact Entered

    • 連絡先が ジャーニーにエントリーしたタイミングで、フローをトリガーします。

  2. Journey Builder Contact Exited

    • 連絡先が ジャーニーを終了したタイミングで、フローをトリガーします。

  3. Journey Builder Contact Met Goal

    • 連絡先が ジャーニー内で設定された目標を達成したタイミングで、フローをトリガーします。

これらのトリガーにより、ジャーニー内で特定のイベントが発生したタイミングでフローを実行できるようになり、マーケティングプロセス全体をよりスムーズに連携させることが可能になります。


設定方法

例えば、ジャーニーの目標を達成した連絡先をフローでトリガーし、フロー内で必要な処理を実行した後、別の新しいジャーニーへ連絡先を送信してエントリさせる ことができます。

1. イベントトリガーフローを設定する

まず、キャンペーンフローから 「Blank Event」 を選択し、イベントトリガーフローを作成します。
そのうえで、新しい Journey イベントトリガーとして 「Journey Builder Contact Met Goal」 を選択します。

2. ジャーニー目標を選択する

続いて、MCE Journey を選択します。
対象のジャーニーは、ジャーニー名 または Journey ID で検索できます。
※ 最低 3 文字を入力する必要があります。

検索時は、次の点に注意してください。

  • ジャーニー名
    名前で検索で利用できるのは、最新バージョンのジャーニー名 です。

  • Journey ID
    ここで指定できるのは Journey Version ID ではなく、Journey ID です。
    最新の Version ID では検索できません
    ただし、バージョン 1 の Version ID は Journey ID と一致 します。

Tips:さらに、ここで選択できるのは、SFMC データバンドルの 「SFMC Journey」 を通じて Data 360 に連携済みのジャーニーのみ です。
そのため、ジャーニー作成直後は、まだ Data 360 に同期されておらず、検索結果に表示されない場合があります。新しく作成したジャーニーを利用する場合は、Data 360 への同期完了後にフロー作成を開始 してください。

Data Stream の履歴で確認できます。連携頻度は15分ごとに連携されます

3. Send to Journey アクションを設定する

次に、フロー内で必要な処理を実行した後、連絡先を新しいジャーニーへ送信するために、以下の記事で紹介している Send to Journey アクション を実装します。

以下の図のように設定を完了したら、フローを有効化します。

データグラフの属性で分岐させる場合は、24 時間以上の待機が必要です。
待機を設けない場合は、以下のようなエラーが発生して有効化できません。

4. ジャーニー側で目標を達成させる

続いて、ジャーニー側で対象連絡先が目標を達成するようにします。

5. フローがトリガーされたことを確認する

最後に、目標達成をきっかけとしてフローが正しくトリガーされたことを確認します。

私見:このイベントトリガーフローは、API によってリアルタイムに直接起動される仕組みではないように見受けられます。おそらく 15 分間隔で連携される MC スターターバンドルの 「SFMC Journey Activity Run」 において、Status = GoalCriteriaMet となったレコードをもとにトリガーされている可能性が高いと考えられます。

そのため、Engagement 側でゴール判定が行われた直後に、フローが即時実行されるわけではないと考えてください。
この観点から見ると、"SFMC スターターデータバンドル" は本機能の動作を理解するうえで非常に重要な存在 だと言えます。


いかがでしたでしょうか。

このような一連のオーケストレーションは、従来の Journey Builder だけでは実装が難しいケースが多い領域でした。例えば、連絡先の状態変化に応じて次のアクションを実行したり、フローや別のジャーニーへ処理を引き継ぐようなシナリオは、これまでは手動対応や複雑な設定に頼らざるを得ない場面も少なくありませんでした。

しかし、この Journey イベントトリガーフローを活用することで、Journey Builder と Flow をより自然に連携させることが可能になります。これにより、Marketing Cloud Engagement の活用範囲をさらに広げ、より高度でシームレスな顧客体験の設計を実現できるようになります。

ぜひこの機能を活用し、Marketing Cloud Engagement を次のレベルへと拡張する顧客体験の設計にチャレンジしてみてください。

今回は以上です。


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