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こんにちは。クローズ就労中の野田夏広です。

今日は、10年前に亡くなった母の人生について書きます。母の人生を一言で表すなら、「やりたくないことを我慢し続けた人生」でした。

母は父と結婚したくなかったし、専業主婦も望んでいませんでした。本当は働きたい気持ちも、自由でいたい願いもあったのだと思います。それでも、家族の世話をし、義理の両親の介護をし、やりたくないことを延々と背負い続けていました。

あまりにも長く我慢しすぎた結果、母は自分の「やりたいこと」が分からなくなっていました。気持ちが不安定になることも多く、精神科には行きませんでしたが、行っていれば何らかの診断名がついていたかもしれません。それほど、心の限界を超えてしまっていたのだと思います。

そして最後は、苦しんで苦しんで亡くなりました。

息子である私から見ると、母は「嵐のような人」でした。情緒が安定せず、私の世界に突然入り込んでは乱し、また嵐のように去っていく。その影響は大きく、私は外の社会と健全に接続する力を奪われてしまいました。幼い頃から「自分」という感覚を持つ余裕がなかったのです。

正直に言えば、とても迷惑な母親でした。母の事情や苦しみを理解できるようになった今でも、迷惑だったという事実は消えません。

それでも、10年という時間が経ち、私自身もたくさんの苦しみを経験しながら、少しずつ自分を取り戻してきました。クローズ就労という形で働きながら、母とは違う人生を生きるために、自分軸を少しずつ育ててきました。

今は、自分の心の声を丁寧に拾えるようになり、「他人の期待に合わせて生きる人生」から脱け出しつつあります。母のように我慢ばかり続けて心を失うのではなく、私は私の人生を、自分の意思で選び取っていきたい。

母の人生を振り返ることは苦しい作業ですが、同時に、私が自分の人生をどう生きていくかを見直す大切な機会でもあります。母の人生は反面教師であり、私に「自分を大切にして生きていい」というメッセージも残してくれました。

これからも、自分軸をしっかり持ちながら、心をすり減らさない生き方を続けていきたいと思います。

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