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第5回記事:自分を生きるために

こんにちは。
わたしはクローズ就労をしている「クロー人(くろうにん)」です。
職場では元気そうにふるまっているけれど、本当はまだまだ、心の回復途中です。


■ 偽りの優しさに振り回されて

これまでの連載で書いてきたように、私は母の支配や過保護、周囲の人からの偽りの優しさ、そして姉からの切り捨てを経験してきました。
その中で、心のどこかに「人は信じられない」「優しさの裏には必ず何かある」という思いが根づいてしまったのです。

けれど、そのままでは私はいつまでも「他人の態度に左右される存在」のままです。
人の優しさが偽物か本物かに振り回されるのではなく、自分の中に軸を持つことが必要だと気づきました。


■ 境界線をつくる大切さ

そのために私がまず取り組んだのは、「境界線を引くこと」です。

誰かに親切にされたとき、過剰に感謝して相手の期待に応えようとするのではなく、
「ここまではありがたく受け取る。けれど、ここから先は自分の自由を守る」
そういう線引きを心の中でイメージするようにしました。

境界線を引くことは、冷たいことではありません。
むしろ、自分を守ることで相手にも本音で接することができるようになる。
結果として、健全な関係を築くための第一歩になるのです。


■ 自分の気持ちを優先する練習

私は長い間、人の顔色をうかがい、自分の気持ちを押し殺してきました。
その習慣を少しずつ手放すために、「今日は自分が本当にやりたいことを一つ優先する」と決めています。

例えば、疲れている日は「断って休む」を選ぶ。
話を聞いてほしい日は「今は聞いてほしい」と伝える。
小さなことでも、自分の気持ちを言葉や行動にすることで、心が軽くなる感覚があります。


■ 本当の優しさを受け取るために

自分を大切にし、境界線を守れるようになると、不思議なことに「本物の優しさ」が見えてくるようになりました。
支配や打算からではなく、ただ寄り添ってくれる人。
そんな人の存在を、以前より素直に感じられるようになったのです。

結局のところ、他人の態度を完全にコントロールすることはできません。
けれど、自分がどう受け取り、どう対応するかは選べる。
その選択こそが「自分を生きる」ことにつながるのだと思います。


■ これからの私へ

偽りの優しさに傷ついた過去は、消えることはありません。
けれど、その経験があったからこそ、私は「本物の優しさ」を渇望し、それを見極める力を育ててきました。

これからも私は、職場や人間関係の中で迷うことがあるでしょう。
それでも、自分を見失わずに、境界線を守りながら、少しずつ「自分らしく生きる」ことを積み重ねていきたいと思います。


これで「偽りの優しさ」をテーマにした連載は一区切りです。
もし、同じような経験をした方がいたら、「自分を守りながら人とつながる」という視点が、少しでも心を軽くするヒントになれば幸いです。


以上、本日のクロー人のつぶやきでした。

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