【今日の考えすぎ】記憶が適当すぎる
これはこうだ、と理解し記憶していたものが
実際は全く違っていた、ということが時々ある。
それは、たいてい誰かから聞いた知識で、
聞いた時にある種の驚きがあったから、
忘れっぽい私でも覚えていたのだろう。
普段、考えすぎで慎重派な私だが、
面倒なことに大雑把で適当なところもあり、
上記のような状況だと
さほど確認もせず、信じ込んでしまう。
20年来の付き合いである夫は、
私のそうした面に接する度、
ふり幅の大きさに驚いている。
夫が私のそんな面に初めて気づいたのは、
化粧品会社「ちふれ」の名前の由来について
私がうんちくを語った時であったと思う。
肌によいものを作ろうと決起した
千葉の主婦たちが作った会社であることから、
「ち」ば
しゅ「ふ」
「れ」んごうかい
で社名が決まったと聞いたことがある、と話すと、
「おかしくないか?」と一言。
すぐに調べて、その情報はでたらめだと判明した。
(「全国地域婦人団体連絡協議会」が本当)
「もう!適当だな!」
と笑う夫の横で、どやった分だけショックを受けたものだ。
確認しなかった自分が悪い。
ちふれさん、本当に申し訳ございませんでした。
確かに、ある種の実感や確証もなく
話をするのはよくない。
上記の場合では特に、相手の迷惑となってしまう。
だが、だからと言って、人から聞いたことを
いちいち疑って調べなおすことにも
もやもやしてしまうのである。
そんな気分を引きずっていた数日後。
リビングで夫がのんきに歌いだした。
♪ そーれぞーれ ベトナムのーひーとー
すきになってーもー ♪
(「ひだまりの詩」 Le Couple 1997年)
え?
今、なんと?
「この歌、不思議だよねー!
なんで2人ともベトナムの人好きになる前提?」
待て待て。
違うだろう。
カラオケでならした私の記憶からすると、
そこは
♪ そーれぞーれ 「べつべつのーひーとー」
すきになってーもー ♪
のはずである。
とはいえ、
ちょっと前にとんでもない信じ込みを
ご披露してしまった身である。
ここは慎重に行きたい。
私は静かに携帯を手にし、調べてみた。
結果・・
私が正解!
まぁ冷静に考えれば当然である。
別れた恋人との日々の愛おしさを思い出し、
静かに歩みだそうとする歌である。
どうしてお互いの未来を思い描くのに
次に好きになる人の国籍を限定してしまうのか。
優しいポエムのような歌詞の中に、
急にリアルが入ってきたら不自然ではないか?
夫は長年疑問を持ちながらも、調べなかったのである。
これは私以上にわかりやすい間違いではないだろうか?
とはいえ、彼のプライドを気にしながら
そっと間違いを指摘したところ、
「あー、そうなの? やっぱりそれじゃおかしいよね!」
軽い、軽すぎる。
それが長年疑問だった事の真実がわかった時の
リアクションだろうか。
適当さを指摘してきた人がより適当であった。
私はその学びを胸に、そっと携帯の画面を閉じた。
