中学不登校児通信⑦ 約束と条件

学校へは行かない火曜日のこと

パートナーは、やっぱり気になっている。
ゲームばかりしている息子のこと。

「家のことは何もしないのに、ゲームはするのか」

その違和感は、わかる。

だから約束をつくる。
畑に来ないなら、今日はゲームなし。

でもその約束は、少しだけ浮いていた。

息子はゲーム以外のことを探す。
けれど、時間は埋まらない。
そして、またゲームに戻る。

そこにパートナーが帰ってくる。

どうしたらいいんだろう。

そう聞かれて、
私はいくつか問いを置いた。

なぜ、守れなさそうな約束をしたのか。
本当は、彼に何を望んでいるのか。
どうして「畑」だったのか。
家族が協力するって、どういうことなのか。

息子も、横で聞いている。

正解は出ないまま、
とりあえずWi-Fiを切った。

強制終了みたいに。

すると彼は、別の部屋に行って
そのまま寝た。

なんとなく、静かになった。

約束って、守るためにあるはずなのに、
守れない形で置かれることもある。

そのとき、
守れなかった側だけの問題になるのは、
少し違う気もしている。


夕方、塾から帰ってきた息子は
やはりゲームをやり出す。

「頑張ってきたからいいじゃん」

たぶん、そう言うと思った。

だから今度は、条件をおく。

寝るまでに、
掃除機をかけること。
夕飯の片付けをすること。
洗濯物をたたむこと。

なるべく、簡単に終わるようにしておく。

「ちゃんとできる」

そう言って、彼は引き受けた。

そして実際に、できる。

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