裏パテック杯
色…触れる…
読んでみたくなる、惹かれるタイトルだった。
ひとめぼれしたパーカーを着用して講義に出たら、お揃いパーカーを着た彼女がいた。
否応なく"意識"させられるシチュエーションのひとつ。
同じパーカーを纏った彼女は、今日は少し背伸びをしているようだ。
綺麗に見えるように…それは彼女もお気に入りだから。
パーカーがかぶった…主人公と彼女のお気に入りがかぶった、好きなものの感覚が同じ…
相手を見る目が、少し変化するきっかけ。
主人公は、もともと彼女のことを意識していたのか否か、は描かれていない。
いつもと違う、ヒールを履いた彼女との近さに動揺し、読み手の私もドキリとする。
始まりの予感を孕んで物語は終わる。
モノトーンの情景の中に、二つのくすみブルーのパーカーが揺れ、ぽつぽつと主人公と彼女の心情が淡い色で点在する水彩画のように思えた。
情熱とも切なさとも違う、ひとことで表現できない想いが、くすみブルーという色の中で揺らめいている。
📝持ち合わせる語彙が足りず、僭越極まりないのですが、水無ハツカ様作品の感想を書かせて頂きました。
少し動揺したり、どきどきしたり、ちょっとだけ意識してしまう"少し"の揺れ…素敵です🤭
